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子どもの悪夢の世界を描くホラーアドベンチャーゲーム『Happy Game』の体験版が配信開始。『マシナリウム』や『サモロスト』開発の最新作

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 チェコの開発会社Amanita Designが、子供が見る悪夢の世界を探索するアドベンチャーゲーム『Happy Game』の体験版の配布をSteamにて開始した。

 さまざまなタイトルの体験版や実況配信が展開されている「Steamゲームフェスティバル」にあわせて配布されているもので、日本時間の2月10日(水)午前3時まで無料で試遊できる。

 『Happy Game』を開発しているAmanita Designは、過去に『マシナリウム』『サモロスト』といった作品を手掛けてきたスタジオで、奇妙でシュールな世界設定のポイント&クリックアドベンチャーゲームで知られる。今回の新作も、画面内の気になる箇所をクリックしたり、クリックしたまま動かして謎を解いていく内容となっている。

 ゲームには3つの悪夢が用意され、プレイヤーは知恵を絞ってこの悪夢から男の子を脱出させなければならない。主人公の男の子が見る夢は、子供の夢らしくかわいらしくも恐ろしいサイケデリックな内容だ。おもちゃが次の瞬間に引き裂かれて血を流し、スマイリーマークの人形の中からドクロや目玉が現れる。

 体験版は主人公が眠りにつき、悪夢を見始める序盤をプレイすることができる。はじめこそ、おもちゃで遊んだり、サッカーボールを追いかける楽しげな夢だが、徐々に悪夢にむしばまれていく。
 突然大きな音や大写しの不気味な顔などで驚かせる「ジャンプスケア」こそないものの、同じように笑顔を浮かべているはずのおもちゃが狂気に染まる姿は、背筋に冷たいものが走る。生理的不快感のある場面も登場し、不気味な夢という言葉がぴったりだ。

 体験版は謎解きに詰まらなければ15分から20分ほどでクリアできる。一部難しいと思えるパズルがあったが、序盤ということもあるのかAmanita Designの以前の作品よりは謎解きは簡単だと感じた。
 一方で、比較的暖かいグラフィックだった以前の作品に比べて、『Happy Game』は直球に不気味なシーンが多い。特に多用されるスマイリーフェイスは、どの場面でも怖かった。謎解きに詰まってイライラすることは少なく、ホラーアドベンチャーらしくしっかりと怖い案配になっている。

 なお、体験版は日本語に対応していないが、ゲーム内にダイアログなどは登場しなかった。すべて周囲の状況や男の子の仕草などで内容が分かるようになっている。

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(画像はSteam『Happy Game』より)
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(画像はSteam『Happy Game』より)
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(画像はSteam『Happy Game』より)
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(画像はSteam『Happy Game』より)

 随所に挿入される男の子のトラウマじみた体験がストーリーの奥行きを感じさせるホラーアドベンチャー『Happy Game』体験版は、2月10日午前3時まで無料で遊べる。スクリーンショットから垣間見える世界に魅力を感じた方は、ぜひ一度試してみて欲しい。

ライター/古嶋誉幸

ライター
子どもの悪夢の世界を描くホラーアドベンチャーゲーム『Happy Game』の体験版が配信開始。『マシナリウム』や『サモロスト』開発の最新作_005
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros

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