家具メーカーIKEAが、ゲーマー向け家具の新しいラインナップを正式発表。1月末に中国で先行発売され、イケア・ジャパンも5月より販売を予定している。ゲーミング機器を開発するASUSのブランド「Republic of Gamer」(ROG)と協力した、本格派のゲーミング家具となっている。
新たなラインナップは「HUVUDSPELARE」、「UTESPELARE」、「MATCHSPEL」、「GRUPPSPEL」、「UPPSPEL」、「LÅNESPELARE」の全部で6ライン。合計30種以上の製品が発売される。
ROGとコラボしたのは「UPPSPEL」のラインで、スタンダードなゲーミングデスクやゲーム機器を収納したり飾ったりするためのペグボードなども並んでいる。ほかのラインナップは、ROGとのコラボで得た知見をIKEAが独自に発揮したものだ。
ほとんどのラインはゲーミングチェアやデスクなど、一般的なゲーマー向け家具が並んでいる。「ゲーマーの約46%が女性であるにもかかわらず、デザインは男性向けであると認識されることがよくあります」とIKEAが語るとおり、比較的中性的なデザインに見える。
面白いのは、「LÅNESPELARE」ラインだ。このラインにはゲーマー向けのアクセサリーが多数用意されており、マウスパッドやマウスのコードを掛けるためのスタンド、マグホルダーなど一般的なアイテムも多い。ストリーマー向けのリングライトとクリップもあり、eスポーツプレイヤー以外のゲームファンにも目を向けているようだ。
ゲーミングチェアに巻くことで簡易ヘッドレストになるネックピロー、ブランケットにもなるクッションも便利そうだ。
「LÅNESPELARE」商品ページで異彩を放っているのが「アクセサリースタンド」と説明されている木製の腕、いわばゲーミングハンドだ。価格は129人民元(約2100円)。
それぞれの指は独立して稼働。「デスクの整理整頓に助けが必要ですか?」と、プレイヤーの第3の手になりそうな雰囲気がある。使用例として手のひらにヘッドフォンを置き、指の間にスマホの充電などに使えそうなUSB Type-Cのケーブルが挟まれている。
見た目は一瞬驚くものの、ゲーマーのニーズに合っているようにも見える。五指にそれぞれケーブルを挟んだり、限定版コントローラーのディスプレイに使ったり、アイデア次第でいろいろな使い方ができそうだ。
なお、IKEAの家具といえば自分で組み立てるものだが、このゲーミングハンドのハンドの部分はすでに完成済み。購入者は腕を立てるための台をネジでとめるだけでいい。
多様化するゲーマーのニーズに応えるため、世界最大手の家具メーカーIKEAもゲーミンググッズに本格的に乗り出した。イケア・ジャパンでも5月に販売予定とのことなので、あとしばらく待って欲しい。