福山新田山暮らし支援会は、稲作を題材にしたアクションゲーム『天穂のサクナヒメ』を遊びながら、米農家さんが実際のお米づくりを解説する動画の第一弾『こだわりの農家さんと楽しく解説しながらお米づくりPART1』をYouTubeで公開した。
この動画は、新潟県魚沼市の集落・福山新田で、就農活動などの相談をしている福山新田山暮らし支援会が作成したもの。人口約120人の山間部にある集落・福山新田は、昼夜の激しい寒暖差と、山のきれいな清水を稲作利用できることから、甘くておいしいコシヒカリができることが特徴の地域だという。
動画では、魚沼市地域おこし協力隊福山新田地区担当のシマダ氏が『天穂のサクナヒメ』を遊びつつ、実際に農家としてお米作りをしているイチイ氏に実際の米作りがどのようなものかを聞き出す内容となっており、詳しい米作りの工程や米作りの大変な点などがわかる興味深い内容となっている。
発売時、SNSでは「農林水産省のホームページが攻略になる」といった声があがるほど、ゲームの中の本格的な米作りが話題になった『天穂のサクナヒメ』だが、実際に米作りをしているイチイ氏によると、本作には省略されている作業工程などがあるという。
たとえば、田んぼを平らにする「代かき」といった工程があることや、イチイ氏の場合、田起こしの前に雪をどかしたり水路掃除といった作業があるとのこと。また他にも現実では、作業工程が順番が違う箇所があるようだ。
この動画には『天穂のサクナヒメ』の開発者である、なる氏もTwitterで「現実の稲作と比べるとやっぱりゲームの方は至らない所が多くて苦笑いですが、うち的に勉強になりますねこれは…。」と好意的な反応を示した。
魚沼の米農家さんが、サクナを題材に実際の稲作を解説する動画を作りたいとのことで、第一弾が公開されてました。
— なる (@nal_ew) February 27, 2021
現実の稲作と比べるとやっぱりゲームの方は至らない所が多くて苦笑いですが、うち的に勉強になりますねこれは…。
シリーズで、収穫まで続けていかれるそうですhttps://t.co/F477MP1wvp
『天穂のサクナヒメ』をプレイして、大まかな米作りの作業を把握した人にとっては大変、勉強になる内容となっているといえそうだ。なお公開されている動画は、冬、春の「田植え期」にあたる部分で、続きもアップロードされる予定とのこと。『天穂のサクナヒメ』をプレイした人は、ぜひ動画をご覧になって実際の米作りがどのようなものかを知ってみてはいかがだろうか。