マイクロソフトが『The Elder Scrolls』シリーズのBethesda Softworks(以下、Bethesda)などの親会社ZeniMax Mediaを買収した。これにあわせて、Bethesdaやそのほかのスタジオの主要スタッフと討論する番組「Bethesda Joins Xbox – Roundtable」が公開された。
その中で、Bethesdaのトッド・ハワード氏が『Fallout 76』のリリース直後の大失敗について、その苦い思い出を語っている。同作はNPCの欠如やバグなど、さまざまな面で発売直後から批判のあった作品として知られる。
座談会でマイクロソフトのビジョンが語られたあと、話はBethesdaへと焦点が移った。最初に語られたのは2020年7月にXbox Game Passでも配信された『Fallout 76』について。ハワード氏は苦い思い出のことを思い出していたようで、「みなさんが『Fallout 76』に言及しているとき、私の心には別のものが浮かんでいました」と、リリース時のことを語り始めた。
トッド・ハワード氏:
「私たちは多くの人を失望させました。正直な話、発売時に”失敗しなかったこと”は本当に少しだけでした」
ハワード氏は『Fallout』シリーズの制作を指揮した人物だ。『Fallout 76』にはエグゼクティブプロデューサーとして関わっており、すぐさまゲームの改善に向けて動き出した。改善法を模索する中で相談した相手のひとりが、Xboxブランドを率いるフィル・スペンサー氏だった。
スペンサー氏はゲーム開発に詳しいXboxのスタッフとハワード氏をつなぎ、何が重要で何が重要でないかというアドバイスを受け取ったのだという。それはゲームを改善する上で大きな助けとなったとハワード氏は振り返っている。
そんな改善もあってか、今は『Fallout 76』はXboxでもっともプレイされているゲームのひとつになったという。ハワード氏はその幸運に感謝していると話をまとめた。
バグやNPCの欠如など、リリース当時から大きな批判を浴びた『Fallout 76』だが、今ではXboxでもっとも遊ばれているゲームのひとつになったというのは驚きだ。Xbox Game Passに加入すれば、『Fallout 76』も遊び放題となる。興味がある方はプレイしてみてほしい。