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「ピピンアットマーク」を特集したNHKの番組が5月4日(火)に地上波で再放送。バンダイとAppleが共同開発し270億円の損失を出したゲーム機の黒歴史を語る

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 NHKは家庭用ゲーム機「ピピンアットマーク」を特集した番組『神田伯山のこれがわが社の黒歴史』の第1回を、5月4日(火・祝)の午後6時5分からNHK総合チャンネルで再放送すると発表した。

 1996年に発売した「ピピンアットマーク」はバンダイとAppleが共同開発し、家庭のテレビでインターネットに繋げることができる「夢の次世代マルチメディア機」として日本とアメリカで売り出された。ゲームが遊べるだけでなく、ワードプロセッサソフトにも対応していたり、インターネットから取得した画像を保存することもできた。しかし売上は一向に伸びず、270億円の損失を招く。

 なお、ゲームソフトとしては将棋ゲームや幼児向けゲームのほか、実写版のシャア・アズナブルが登場することで知られるシミュレーションゲーム『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』など、ガンダムのゲームがいくつか発売されている。

「ピピンアットマーク」を特集したNHKの番組が5月4日(火)に地上波で再放送。バンダイとAppleが共同開発し270億円の損失を出したゲーム機の黒歴史を語る_001
(画像は「世界中にエンターテインメントを届けている会社に、こんな大失敗があったなんて…」 神田伯山のこれがわが社の黒歴史 |NHK_PR|NHKオンラインより)
「ピピンアットマーク」を特集したNHKの番組が5月4日(火)に地上波で再放送。バンダイとAppleが共同開発し270億円の損失を出したゲーム機の黒歴史を語る_002
(画像は「世界中にエンターテインメントを届けている会社に、こんな大失敗があったなんて…」 神田伯山のこれがわが社の黒歴史 |NHK_PR|NHKオンラインより)
「ピピンアットマーク」を特集したNHKの番組が5月4日(火)に地上波で再放送。バンダイとAppleが共同開発し270億円の損失を出したゲーム機の黒歴史を語る_003
(画像は「世界中にエンターテインメントを届けている会社に、こんな大失敗があったなんて…」 神田伯山のこれがわが社の黒歴史 |NHK_PR|NHKオンラインより)

 本番組『神田伯山のこれがわが社の黒歴史』では、人気講談師・神田伯山さんが黒歴史を笑いに昇華しつつ、手痛い失敗から得られた教訓をあぶり出し、挑戦者たちにエールを送る構成となっている。
 「ピピンアットマーク」の当事者であるクリエーターの宮河恭夫氏、営業マンの川口勝氏が登場し、歴史的に貴重な裏話を披露。黒歴史をひもとく再現VTRは、すべてガンプラのコマ撮り映像で演出されており、「動くガンプラ」がストーリーを盛り上げる。

 今回の放送は今年3月19日にBSプレミアムで放送されたものの再放送で、今回は地上波での放送となる。前回は本放送の前後から「ピピンアットマーク」の関係者や当時を知るユーザーが反応を示し、漫画家の岡本倫氏ハードオフの長岡川崎店が触れるなどSNSでは大きな反響があった。前回の放送を見逃した人はNHK総合、5月4日(火)午後6:05の放送を視聴してみてはいかがだろうか。

ライター/福山幸司

ライター
「ピピンアットマーク」を特集したNHKの番組が5月4日(火)に地上波で再放送。バンダイとAppleが共同開発し270億円の損失を出したゲーム機の黒歴史を語る_004
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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