Turtle Rock Studiosは、協力プレイFPS『Back 4 Blood』のシステムを紹介するトレイラーを公開した。このトレイラーでは同社に在籍するスタッフがかつて開発した『Left 4 Dead』シリーズにも搭載された、AIディレクターと新システムであるカードシステムについて紹介している。
『Back 4 Blood』は4人で協力して無数のゾンビと戦うFPSだ。殺人的な寄生虫「デビルワーム」が猛威を振るい、人類の多くが死体かゾンビに変わってしまった未来が舞台。プレイヤーはそんなゾンビと戦うスペシャリスト「クリーナー」として、人類を滅亡から救う為に戦う。なお、本作のゾンビは作中で「リデン」と呼ばれている。
本作では『Left 4 Dead 2』に引き続き、クリーナーとリデンに別れて4対4で戦う対戦ゲームモードも搭載。協力、対戦とも楽しめるFPSとなっている。
プレイヤーの行動に合わせてゲームプレイをダイナミックに変更する「AIディレクター」は、本作ではカードを使って振る舞いを表現する。リプレイ性を高めるため、「DEAL」(配布)、「SLAY」(虐殺)、「EARN」(報酬)の3つのサイクルがめぐるシステムとなっているという。
「DEAL」はミッションスタート時のAIディレクターの振る舞いだ。「DEAL」フェーズでは、どのようなリデンが登場するかやチャレンジを「コラプション」カードとして決定する。プレイヤー側は装備やキャラクターの能力を上下させるカードデッキを選び、自分の能力を決定する。既存のカードデッキもあるが、手に入れたカードを組み合わせて自分だけのデッキを作ることもできる。
「SLAY」フェーズは実際に戦いだ。ここでもカードが登場するようで、アーマーを着込んだ「アーマーリデン」を倒すと弾薬箱のカードが得られたり、死後も危険だという「ブライテッドリデン」に火炎瓶を食らわせる「パイロ」カードなど、「DEAL」フェーズでAIディレクターとプレイヤーが選んだカードの能力がこのフェーズで問われるようだ。
そして、戦闘が終わると「EARN」でプレイヤーに対してさまざまな報酬がカードや武器、スキンとして支払われる。そこで得た報酬を使い、さらなる戦いに挑むことになる。
『Left 4 Dead』から大きく変わったのは、カードによるキャラクタービルドだ。近接戦主体のビルドや、爆発物のスペシャリスト、そして回復役のメディックなど、カードを組み合わせたさまざまなビルドが楽しめる。
また、前作までは裏でどういう振る舞いをしていたかわかりにくかったAIディレクターも、コラプションカードとしてどのような行動を取るのかを決めるようになった。ただし、コラプションカードに応じてプレイヤー側が自分のカードデッキを選べるのか、トレイラーでは不透明だ。
なお『Back 4 Blood』公式サイトでは、マイクロトランザクションについてのQ&Aも公開されている。それによると、カードやスキンの単体販売をすることはないという。発売後の有料コンテンツにカードが含まれることはあるかもしれないが、「Pay 2 Win」にならないことを保証するとしている。また、カードはゲーム発売後もすべてのプレイヤーに向けて追加していくという。
『Back 4 Blood』は現地時間2021年10月12日にPlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Steam・Epic Games Store)で発売予定。予約特典も公開されており、日本国内での販売も決定している。
ライター/古嶋誉幸