NVIDIAは、2020年に公開したレイトレーシング技術のデモンストレーション「Marbles RTX」を、実際にプレイできるアプリケーションとして現地時間5月7日(金)から配布している。
なお、ゲームをプレイするにはNVIDIA Omniverseのオープンベータテストに参加し、専用のアプリケーションをダウンロードする必要がある。
NVIDIA、完全レイトレーシングによるビー玉転がしゲームを配布。実質RTX 3090専用 https://t.co/XLbdKaaVfs pic.twitter.com/mOW4681CMh
— PC Watch (@pc_watch) May 18, 2021
これを報じたPC Watchのツイートは、記事執筆時点で3000RTを突破。「ビデオメモリ11GB以上が必要で、ほぼGeForce 3090必須のビー玉転がし」という、並々ならぬ必要スペックが驚きを持って受け入れられている。一方、ビデオメモリさえ11GBあればGeForce 3060でも動作可能という証言もあり、快適さはさておき、実際に動かすならもう少しスペックを落としても動作するようだ。
ちなみに、価格.comでのGeForce 3090販売価格は軒並み30万円を超えている。GeForce 3090の日本での価格は22万9800円からと発表されたが、世界的なチップや部品不足のあおりなどを受けて値上がりが続いている。
「Marbles RTX」の公式的な必要スペックは以下の通り。この通りであれば筆者のPCでもなんとか動くはずなのだが、やはり起動しなかった。
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「Marbles RTX」はGTC 2020のバーチャルキーノートにおいて、Omniverseプラットフォームの力を示すためにNVIDIAのCEO兼創業者であるジェン・スン・ファン氏が紹介したものである。Omniverseのアーティストとエンジニアの分散チームによって開発された。リモートワーク状況下でもこうした作品が作れるというのも、アピールポイントのひとつだろう。
その際に公開された「Marbles RTX」は1440p(2560*1440)解像度でGeForce RTX 3090上にて動作していた。数百ものダイナミックにレイトレースされた光と、1億以上のポリゴンが使われており、どれほどの要求スペックが必要となるのか想像もつかないほどの重量感のありそうなデモンストレーションだった。
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あくまでゲームというよりはリアルタイムデモンストレーション用のアプリケーションなので、超ハイスペックPCをお持ちの方は試してみてはいかがだろうか。