5月21日(金)、Blizzardは新作マルチプレイFPS『オーバーウォッチ2』の情報を伝えるライブストリーミングを放送した。
前作からチーム構成が変更になり、タンクがひとり減った5人編成(タンク1、ヒーラー2、DPS2)【※】となったことや、新しいプレイヤーvs NPCモード、新マップやヒーローの変更についての情報が解禁になった。
※DPSとは、主に敵にダメージを与える役目を負うヒーロー。アッシュやゲンジなどが当たる
『オーバーウォッチ』はさまざまな能力を持ったヒーローが2チームに分かれて戦うマルチプレイFPS。現在開発中の『オーバーウォッチ2』は、『オーバーウォッチ』とのクロスプレイやプレイデータの引き継ぎに対応し、新ルールや新ヒーローが登場する。また、プレイヤーvs NPCのPvEモードも搭載。2022年以降の発売に向けて現在開発中だ。
ゲームディレクターのアーロン・ケラー氏はタンクを1枠減らしたことについて、戦場のシンプル化を理由に挙げている。『オーバーウォッチ』で採用されていた6対6では、戦闘中にほかの11人のプレイヤーのことを気に掛けなければならないが、5対5になれば9人ですむ。戦闘中に気に掛けることが少なくなれば、より良い選択を取りやすくなる。
この変更は明らかにタンク職に影響を与えるが、タンク職の問題を解決する方法として1枠減らすことにしたようだ。DPSヒーローは単純に敵を攻撃するだけだが、タンクの能力は「騒がしい」(noisy)ことがあり、ふたりのタンクが一緒になると、相手チームの攻撃やカウンターの際に問題になることがあるとしている。
開発チームは内部的に4対4や7対7も試したというが、最終的には上記の形にまとまったようだ。
さらに『オーバーウォッチ』公式サイトでは、この変更についての詳細が記されている。
前回のBlizzConlineでタンク職について議論され、防御以上に、より戦闘色の強い「Brawler」スタイルに焦点を当てるようになったという。チームを守ることから面と向かって戦うことを重視するようになり、PvP全体の体験やペースに影響を与えるはずだ。
#オーバーウォッチ2 の基本的なPvPのゲームモードでは、タンク1名、ダメージ2名、サポート2名の5名チーム構成になります。
— オーバーウォッチ (@jpPlayOverwatch) May 20, 2021
この変更により、各ロールのパッシブ能力にも調整が加えられます。 pic.twitter.com/auCRMlQPKL
新マップNew Yorkでの5vs5のPvPを配信中です🍕https://t.co/QapbYZdbzRhttps://t.co/SE4ifPXSdD pic.twitter.com/x4rzFvWVve
— オーバーウォッチ (@jpPlayOverwatch) May 20, 2021
5対5の戦いになることで調整が加えられるのはタンクだけではない。BlizzConlineで発表された、新しいロールごとのパッシブアビリティについても今回新たな情報が明かされた。
DPSヒーローは他のロールよりもわずかに速く移動でき、サポートヒーローは短時間戦闘を離れただけで自動的にヘルスを回復できるようになる。またタンクはノックバックを減らし、他ロールと比較すると、ダメージを与えられた際に敵に与えるアルティメット・チャージが少なくなるという。
メイの「凍結ブラスター」やウィンストンの「テスラキャノン」など、個別のヒーローにも調整が入ることも発表された。冷凍ブラスターは前作同様敵の動作を遅くしつつダメージを与えるが、凍らせることはなくなった。また、トールビョーンは能力ではなく見た目の変更が発表されている。
バスティオンのようなほかのヒーローはリワーク、つまりイチから見直して作り直しているという。その結果、ヒーローのプレイ方法が大きく変わるとされている。これらの変更により、全体的なバランス調整と調整が行われることになる。今年の後半にはいくつかのヒーローの状況について、さらなる詳細が明かされる予定だ。
メイの「凍結ブラスター」やウィンストンの「テスラキャノン」に調整が加えられます。#オーバーウォッチ2 でのメイの「凍結ブラスター」は敵の動きを遅くすると同時にダメージを与える点は変わりませんが、敵を凍結することはありません。 pic.twitter.com/EPEK8dmUVO
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新ゲーム・モードプッシュでは、プレイヤーは中央に配置されたロボットを制御下に置くためバトルを繰り広げ、敵拠点を目指して“プッシュ”します。
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今回、プッシュロボットのコンセプトアートが初公開されました🤖#オーバーウォッチ2 pic.twitter.com/TotzRvjDgt
新ゲームモード「プッシュ」についてもあらためて発表された。Blizzcon 2019で初めて発表されたこのゲームモードでは、プレイヤーは中央に配置されたロボットを制御下に置くためバトルを繰り広げ、敵拠点を目指して「プッシュ」することになる。ゲームバランスの変更に伴い、このゲームモードも調整が入っているという。
「プッシュ」以外にも新しいゲームモードを開発中だが、今のところは未発表。ゲームの発売よりも前にさらなる詳細が明かされる予定だ。ライブストリーミングでは、「アサルト」が削除され、新たなゲームモードに変更されることが発表された。既存のアサルトマップも、カスタムゲームなど何らかの形でプレイできるようにするとのことだ。
#オーバーウォッチ2 新マップ「MONTE CARLO」が初公開🇲🇨
— オーバーウォッチ (@jpPlayOverwatch) May 20, 2021
豪華絢爛な装飾の街並みを抜けて、フィニッシュラインに向けて“プッシュ”しましょう✨ pic.twitter.com/qjdry36J4i
ゲームに登場するマップも複数公開され、「New York」、「Toront」、「RIO」、「ROME」、そして今回初公開となる「MONTE CARLO」でのゲームプレイが紹介された。