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『ライフ イズ ストレンジ』開発陣による新作アドベンチャーゲーム『Tell Me Why』の無料配信が開始。10年ぶりに再会した双子が母親の死の真相に迫る私的ミステリー

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【※更新 2021/6/2 15:30】記事初版と告知ツイートにて無料配信の期間を「7月15日(木)15:00」と記載しておりましたが、正しくは「7月1日(木)15:00」でした。訂正してお詫び申し上げます。

 『ライフ イズ ストレンジ』を開発したDONTNOD Entertainmentは、アドベンチャーゲーム『Tell Me Why』無料配信すると発表した。日本語字幕に対応している。

 ゲームの全チャプターであるチャプター1~3が無料となる。期間は7月1日(木)15時まで。プラットフォームはSteamMicrosoft StoreLGBTQIA+の権利について啓発を促す「プライド月間」を記念しての施策となる。

 『Tell Me Why』は、『ライフ イズ ストレンジ』を開発したDONTNOD Entertainmentが送るアドベンチャーゲームだ。

 舞台は美しいアラスカ州の小さな町。母親メリーアンが亡くなり10年ぶりに再会した双子のタイラーとアリソンは、自分たちが幼いころに住んでいた家を売り払い、過去を清算するためにこの場所にきていた。
 ふたりは母親の荷物を整理しはじめると、自分たちの母親に対する認識の違いが浮かび上がり、ついには母親の死の真相に辿り着くことになる。

 本作は主人公たちの母親の死の真相や自分たちの過去に迫る私的なミステリーとなっている。とくに主人公のひとりであるタイラーはトランスジェンダーで、幼いころは心は男性、身体的には女性だったが、現在は手術をして身体的にも男性として生きている。

 そんなタイラーに何かと抑圧的な態度を示していたのが、彼らの母親メリーアンだった。ゲームはパズルが大好きだった母親が残したパズルを解いていくことになるが、パズルはいつでもスキップすることも可能で母親との絆を試されるものとなっている。

『ライフ イズ ストレンジ』開発陣による新作アドベンチャーゲーム『Tell Me Why』の無料配信が開始。10年ぶりに再会した双子が母親の死の真相に迫る私的ミステリー_001
(画像はSteam『Tell Me Why』より)
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(画像はSteam『Tell Me Why』より)
『ライフ イズ ストレンジ』開発陣による新作アドベンチャーゲーム『Tell Me Why』の無料配信が開始。10年ぶりに再会した双子が母親の死の真相に迫る私的ミステリー_003
(画像はSteam『Tell Me Why』より)
『ライフ イズ ストレンジ』開発陣による新作アドベンチャーゲーム『Tell Me Why』の無料配信が開始。10年ぶりに再会した双子が母親の死の真相に迫る私的ミステリー_004
(画像はSteam『Tell Me Why』より)

 今回の無料配信はLGBTQIA+(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クエスチョニング、クィア、インターセックス、アセクシュアル、このほかのセクシュアリティ)の権利について啓発を促す、毎年6月の「プライド月間」を記念してのものとなっている。
 本作はDONTNOD EntertainmentとXbox Game Studiosが共同して現地の調査、文化、メンタルヘルス、ジェンダーに関する専門家と緊密に協力しながら、ストーリーを作り上げている点も特徴だ。

 DONTNOD Entertainmentは本作の無料提供の代わりに、トランスジェンダーやクィアにまつわるコミュニティでお金を使って欲しいと推奨しており、慈善団体の寄付はもちろんのこと、トランスジェンダーやクィアにまつわるテーマを扱うゲーム、Soft Not Weakの『Spirit Swap』、Happy Ray Gamesの『Ikenfell』、DREAMFEELの『If Found…』(SteamMy Nintendo Store)などの購入費にもして欲しいとしている。

 『Tell Me Why』の無料配信は7月1日(木)まで。本作は翻訳は硬いものの日本語字幕に対応している。1度ライブラリに登録すると以後も適用されるので、忘れずに登録しておこう。

ライター
『ライフ イズ ストレンジ』開発陣による新作アドベンチャーゲーム『Tell Me Why』の無料配信が開始。10年ぶりに再会した双子が母親の死の真相に迫る私的ミステリー_005
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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