SIE PlayStation Studios 統括責任者 ハーマン・ハルスト氏へのインタビューがPlayStation Blogに掲載された。氏はそのなかで、「PlayStationの開発は欧米にシフトしているか?」という質問へ答えている。
PS Blog:最近日本で話題になっていることをお聞きしたいと思います。PlayStation Studiosの立場から見て、日本は今でも開発の大きな焦点になっていると感じますか? それとも欧米を中心としたゲーム開発へのシフトを考えていますか?
ハーマン:日本のゲームと人材は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントとPlayStation Studiosにとって引き続き非常に重要であることを明確にしておきたいと思います。日本とアジアは私たちのレガシーと強く結びついています。ソニーグループの成功、PlayStationというブランド、そしてPlayStationを象徴する多くのフランチャイズは、日本とアジアで生まれたものです。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント 社長 兼 CEOを務めるジム・ライアン氏も、2020年12月に海外誌EDGEで同様に日本市場を重視している発言をしている。日本市場の大きさについても答えており、世界で2番目に大きいのだという。
しかし日本国内におけるPS5の抽選販売の状況や、PS5の決定ボタンが日本基準の「○」から北米基準の「×」へと統一されたことなどから、国内外では「SIEの日本離れ」が進んでいるとの見方も一部で広まりつつある。最近では、「JAPANスタジオ」がTeam ASOBI!に再編され、事実上解散になったことも象徴的だった。複数のメンバーがJAPANスタジオを離れ、新たなチャレンジに飛び込んでいる。
Team ASOBI!は東京に拠点を置くSIEのファーストパーティスタジオ。PlayStation VRの『ASTRO BOT: Rescue mission』やPlayStation 5の『ASTRO’s PLAYROOM』を開発した。インタビューでは「世界のあらゆる年齢層に向けたフランチャイズを開発しているグローバルなスタジオ」と説明されている。
このインタビューが公開されたのと時を同じくして、同スタジオの新しいロゴが発表された。