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次世代OS『Windows 11』発表。ゲーム向けにXbox Series X|Sにも搭載された「オートHDR」や「ダイレクトストレージ」が追加、Win10からの無償アップグレードは2021年後半スタート予定

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 マイクロソフトは、次世代OS『Windows 11』を発表した

 対応するWindows 10 PCから無料でアップグレードも可能。自分のPCがアップグレードに対応しているかは、Windows 11の公式ページからチェックアプリをダウンロードして確認できる。アップグレードは2021年後半から2022年にかけて行われる予定だ。

 Windows 11の新機能だが、まずはビデオゲーム関連機能に絞って紹介する。

 ゲーム関連における大きな新機能は、「オートHDR」「ダイレクトストレージ」「Xbox Game Passの組み込み」の3つだ。これらはすべてWindows 11のみの機能となる。

 オートHDRは、Xbox Series X|Sに先行して実装されたグラフィックの自動アップグレード機能。DirectX 11以降で開発されたゲームに、ハイダイナミックレンジ(HDR)の拡張機能を自動的に追加する。HDR対応モニタを使った場合のみの機能だ。

 HDRとは、サポートされたゲームでより幅広い輝度値と色を表現し、画像に豊かさと深みを与えることができる。ビデオゲームを技術的に解析する海外メディアデジタルファウンドリーが、Xbox Series XにてオートHDRの効果を検証する動画を公開している。Windwos 11のオートHDRとは異なる可能性もあるが、参考までに確認してほしい。

 ダイレクトストレージもXbox Series X|Sに先行して搭載された、高性能Nvme SSDと適切なドライバ向けのロード時間短縮機能。ダイレクトストレージにより、ゲームはCPUに負担をかけることなく、グラフィックスカードにアセットをすばやくロードすることができる。これにより、長時間のロードタイムを必要とせず、驚くほど精細なゲームの世界を高速でレンダリングすることが可能となる。

 また、DirectStorageに必要な新しいハードウェアをサポートするだけでなく、Windows 11は世界で最も幅広いハードウェアをサポートすると謳っている。

 新しいXboxワイヤレスコントローラ、メカニカルキーボードやゲーミングマウス、Xbox Adaptive Controller、サラウンドヘッドセット、外付けGPUなど、あらゆるハードウェアをサポート。何百万ものゲーム周辺機器やアクセサリーを接続して、思い通りのゲームを楽しむことができるとのことだ。

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(画像はXbox Wireより)

 最後の特徴は、Xbox Game Pass for PCのWindows 11との統合だ。機能がOSに統合されることで、さまざまなゲームに簡単にアクセス可能。Windows 11の新機能にも対応するさまざまなゲームが、月額850円(通常価格)から楽しめる。

 ベセスダ・ソフトワークスのゲームを含むマイクロソフトのファーストパーティタイトル(『Halo Infinite』、や『Age of EmpiresIV』『Forza Horizon 5』など)が発売初日から追加料金なしで楽しめるほか、EA Playメンバーシップ、さまざまなパートナー開発社のゲームも配信される。公開された画像によると、『Sable』『Back 4 Blood』も発売初日からGame Passで遊べるようだ。

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(画像はマイクロソフト公式Twitterアカウントより)
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(画像はWindows Blogより)

 ゲーム以外のWindows 11の新機能も紹介する。UIの大きな変更は「スタート」の標準の位置が左下から中央下に移動したことだ。スタートメニューの中身はアイコンになり、スマートフォンのドロワー風の見た目になった。

 また最近のファイルは、クラウドとMicrosoft 365の機能を利用して、AndroidまたはiOSデバイス上であっても、以前に表示していたプラットフォームやデバイスに関係なく「最近のファイル」として表示される。

 Windows 10に搭載されていたスナップ機能も進化。Windows 10ではショートカットキーかマウスドラッグでウインドウを運んで全画面表示や半分だけ表示することができたが、Windows 11ではスナップレイアウト、スナップグループを追加。レイアウトを選ぶことで自動的に複数のウインドウを画面上に配置できるようになる。

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(画像はWindows Blogより)
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(画像はWindows Blogより)

 Windows 11は、ウィジェットを使用して関心のあるニュースや情報にすばやくアクセスできる。情報はAIを利用して個人個人にパーソナライズされた情報を提供可能。ニュース、天気、通知をチェックするために携帯電話を手に取るように、キュレートされた情報にデスクトップから直接アクセスできる。

 ウィジェットはガラス板のようにほかのウインドウの上にスライド表示され、ほかの作業を中断することはない。

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(画像はWindows Blogより)

 マイクロソフトストアも新しくなる。Microsoft Teams、Visual Studio、Disney +、Adobe Creative Cloud、Zoom、Canvaなどの主要なファーストパーティおよびサードパーティのアプリもまもなくやってくるという。ただしあくまで英語圏向けの発表のため、一部は日本ではサービス展開されない可能性はある。

 マイクロソフトストア最大の変更は、Androidアプリが直接動作可能になるという点だ。AmazonとIntelが提携し、AndroidアプリをWindows 11上で動作させる「Intel Bridge」テクノロジーを通してAmazon Appstore経由でTikTokなどのアプリをダウンロードして実行できる。この機能について、今後数か月でさらに詳細を明かすとのことだ。

 また、ストアで配信されるソフトは Win32、プログレッシブウェブアプリ(PWA)、 ユニバーサルWindowsプラットフォームアプリ (UWP)、そのほかのフレームワークにかかわらずソフトを提供できる。アプリ開発社は引き続き基本利益配分率15:85、ゲーム開発社は12:88を維持することもあわせて約束している。加えて、「独自のコマースエンジンを持参すれば」利益配分率が0:100になるという。

 そのほか、変更点の詳細はWindows Blogをチェックしてほしい。

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(画像はWindows Blogより)

 このほか、マイクロソフトの発表会ではマルチディスプレイへの最適化やタブレットPC向けのタッチキーボードの刷新、Windows TeamsのOS統合などが発表された。

 一方、Windows 10から削除、または控えめになる機能も発表された。WindowsアシスタントのCortanaは初回のシステム起動時に起動されなくなり、タスクバーへのピン留めも行われなくなる。また、Internet Explorerも無効化される。今後IE向けのウェブサイトやアプリケーションは、Microsoft Edgeの「Internet Explorer モード (IE モード) 」で利用することになる。

 マイクロソフトはWindows 10を搭載したほとんどのPCがWindows 11への無償アップグレードが可能だとしている。アップグレードは2021年後半から2022年に掛けて行われる予定だ。無償アップグレード期間はとくに設けておらず、いずれ無償アップグレードを終了する権利を持つとしているが、少なくとも発売から1年は継続予定。

 もしWindows 11が気に入らなかった場合、10日間はWindows 10のファイルとデータを保持したまま Windows 10に戻すことができるという。Windows 10のサポートは2025 年10月まで継続する予定だ。

ライター
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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。

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