ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、ゲーム開発会社のHousemarqueを買収したことを発表した。これからはPlayStation Studiosの一員となる。
『Returnal』の開発スタジオHousemarqueがソニー・インタラクティブエンタテインメントの一員に!
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) June 29, 2021
PlayStation Studiosのメンバーとして、皆さんにより多くの思い出と刺激的なタイトルをお届けしていきます。
詳しくはこちら⇒ https://t.co/cn5axBBoCC pic.twitter.com/QQtMv3muRK
Housemarqueは、フィンランドの首都ヘルシンキに拠点を置く開発スタジオ。もともとBloodhouseとTerramarqueというゲーム会社が合併したことにより、1995年に設立。この前身となるふたつの会社は、フィンランドの最初期のゲーム開発スタジオである。
その後、PC向けのシューティングゲームやスノーボードのゲームで頭角を現し、2007年のPS3向けの『Super Stardust HD』はソニー・コンピュータエンタテインメントから発売された。以後、ソニーとの緊密に関係を持つようになり、『Dead Nation』、『Resogun』などはPS3などの家庭用ゲーム機だけではなく、PS Vitaでも展開している。
特に高い評価を受けたのが、ボクセルベースの横スクロールシューティングゲーム『Resogun』で、テンポのよいゲームプレイ、スタイリッシュな音楽、円筒形の空間を左右自由に移動できるゲームデザインが賞賛を浴びた。
2021年にはPS5向けの大作TPS『Returnal』を開発し、ローグライクと弾幕シューティングとTPSを組み合わせた作品として好評を得ている。シューティングとSF的な世界観に定評がある会社で、最新作『Returnal』で新境地を開拓したといえるだろう。
以下、SIE社長兼CEOのジム・ライアン氏、SIE PlayStation Studios統括責任者ハーマン・ハルスト氏、Housemarque 共同創設者兼マネージングディレクターのイラリ・クイッティネン氏のコメントを引用する。
SIE 社長 兼 CEO ジム・ライアン氏のコメント:
Housemarqueは長年にわたり、プレイステーションの性能を最大限に引き出す独創的なゲームを多数開発してきました。HousemarqueがPlayStation Studiosに加わることで、業界最高峰の開発チームをさらに強化し、プレイステーションのプラットフォームでしか見られない新しい体験を提供するという私たちのコミットメントを改めて表明することができます。
SIE PlayStation Studios 統括責任者 ハーマン・ハルスト氏のコメント:
オリジナル作品の開発に確かな実績を持ち、最高のゲーム体験を提供するHousemarqueは、非常に完成度の高いスタジオです。PlayStation Studiosファミリーへ正式に迎えることについて、大変嬉しく思います。魅力的なゲームプレイ、心に残るストーリー、緊張感のある世界観で、『Returnal』はプレイステーションのユーザーの皆様を魅了しました。チームと協力して、彼らの情熱的でクリエイティブなビジョンを将来実現していくことを心から楽しみにしています。
Housemarque 共同創設者 兼 マネージングディレクター イラリ・クイッティネン氏のコメント:
15年以上にわたるSIEとのコラボレーションを経て、私たちは自身の可能性をさらに広げ、PlayStation Studiosの一員となれたことに興奮しています。『Returnal』は、リスクを恐れず私たちのクリエイティビティを探求し、独特な作品を開発し、自由な作品づくりを可能にしてくれたPlayStation Studiosとの信頼関係の証です。プレイステーションのユーザーの皆様に、より新しい体験をお届けできることを今から待ち遠しく感じています。