世界初の「呼吸するPC」が海外で製作される。マグネットとアクリル板を組みあわせてRTX 3080をしっかりと冷却

 PCには大きく分けて「空冷」「水冷」のふたつの冷却方法がある。とはいえ、水冷であってもファンを使うので、完全なファンレスPCを作るのは少し大変だ。特にゲーミングスペックのPCは各パーツが高い熱を持つため、冷却はより重要になる。

 さまざまなDIYに挑むYouTubeチャンネル「DIY Perks」は、ファンを使った冷却とは異なる方法でPCを冷却する方法を思いついた。それが磁力を使った「呼吸する」ゲーミングPCだ。

 この呼吸するPCは、本体内部で大型のアクリル板が左右に動き、その力で空気を上部のPCに送って冷却するというシステム。アクリル板は3本のチューブ内部の磁石によって駆動する。チューブ内部の磁石はウォーターポンプによって移動するようになっている。

 特別設計のPCケースはすべてDIY、既製品はウォーターポンプやPCの内部の部分などにとどまっている。

 このPCのスペックはCPUがAMD Ryzen 9 5950X、グラフィックボードはZotacのGeforce RTX 3080を水冷に改造、メモリーは64GBと、ゲーミングPCと呼んでまったく問題ないスペックだ。

(画像はDIY Perks公式Twitterアカウントより)

 多くの水冷PCはラジエーターをファンで冷却する。そのため、完全ファンレスにするのが難しいのだ。その点このPCはラジエーターを移動するアクリル板による「呼吸」によって冷やすため、完全なファンレスを実現している。空気はPC本体にも循環するため、さらに効率のよい冷却が見込める。

 正確なベンチマークスコアは発表されなかったが、アイドル時でCPUは60度、ベンチマークを走らせたときのグラフィックボードの温度は最大62度とかなり低め。肝心の静音性だが、吸気するときの音や弁の開閉音がする程度で、空冷ファンと比べるとかなり静かに見える。

 正確な大きさはわからないが、完成品は高さ1mは優に超えていそうな巨大PCとなった。LANパーティに持ち込めばかなり目立ちそうだが、残念ながら耐久性がかなり低く、制作中に一度内部のパイプが壊れてしまっている。持ち運びには適していないようだ。

(画像はYouTube「Building the world’s first ‘breathing’ PC」より)

 プロトタイプと表現しているが、従来の水冷とも空冷とも異なる冷却方式を実現したことに制作者のマット氏も満足しているようだ。かなり大がかりな仕掛けだが、こんなPCが部屋で駆動しているとインテリアとしてもよく映えそうだ。

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
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