スペインのゲーム開発会社Troglobytes Gamesは、日本の民話をテーマにしたSFアクションゲーム『Blind Fate: Edo no Yami』の無料体験版をSteamにてリリースした。
『Blind Fate: Edo no Yami』は、邪悪な将軍が支配する和風サイバーパンクな世界で、盲目の剣士が刀を振るって戦う2Dアクションゲームだ。
主人公は視覚を奪われたが、鬼の面が周囲のデータを再現してくれるため、真っ暗闇の中で戦う必要はない。ただし、データは過去のデータを参照しているため、現実とは異なる情報も含まれている。また、リアルタイムで位置が変化する敵のデータは、すぐにはシミュレートできない。本作の敵は通常状態ではまったく見えないのだ。
視覚の疑似データだけでなく、聴覚や温感、匂いセンサーでマップや敵に隠された秘密を解き明かし、江戸の闇を駆け抜けよう。
過去のデータを利用して周囲を再現するため、前述の通りデータと現実が異なる場合がある。体験版の序盤では目の前に見えるパイプの足場が実はなかったり、視覚情報では開いていない穴が床に開いていたりする。
目が見えないという主人公の弱点を支援するのが、主人公に装備された「音」、「温度」、「匂い」のセンサーだ。温度センサーでステージの見えない仕掛けを解き、匂いセンサーで死体の位置を特定、そして聴覚センサーは目に見えない敵の位置を教えてくれる。
特に聴覚センサーは重要だ。前述の通り、このゲームでステージに登場する敵は最初は透明だ。聴覚センサーを使うことで敵の足音が視覚化され、位置を特定できる。そして攻撃を当て続けることでデータを収集し、最終的には完全に見えるようになる。
見えるようにすることで、さらに敵の弱点が見えることがある。敵のステータスバーに表示されたアイコンと同じセンサーを使うことで、壊滅的な一撃を与えることもできる。
『Blind Fate: Edo no Yami』は2021年中の発売に向けて現在開発中。公式サイトによると、PC(Steam)以外でもPS、Xbox、Nintendo Switchでのリリースが予定されている。