スクウェア・エニックスは、最近の『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)のすべてのリージョンにおける人口急増について、公式に対処中であることを発表。ログインしづらい状況について謝罪している。
具体的には、とくに人口が急増する欧米サーバーでワールド内同時ログインキャラクター数の上限を引き上げ、もともと拡張パッケージリリース時に動作させる「自動ログアウト機能」をグローバル版パッチ5.58から緊急措置として稼働させている。
また、欧米のワールド/論理データセンターの増強を前倒しにすることを検討しているが、こちらはいくつかの問題があり今のところは実現していない。
くわえて、プレイヤーに向けて、ログイン放置を避けてこまめにログアウトし、新規キャラクター制作はできるだけプレイヤーが多いピークタイムを避けるよう呼びかけている。
最近の『FF14』の人口急増のきっかけは、『World of Warcraft』の熱心なストリーマーであるAsmongold氏が『FF14』を始めたことだと言われている。氏は『World of Warcraft』の最近の状況に批判的で、5月には現在のゲームを批判する文章を公開している。
Asmongold氏はTwitchで225万人以上のフォロワー、YouTubeでは69万人以上のチャンネル登録者を抱えている大人気配信者だ。そんな氏が『FF14』に挑戦することを発表したところ、氏を一目見ようとした人々のログインで一時はサーバーがダウン。また、デジタル販売される『FF14』のキーが一時的に品切れになるといったことも報告されている。
どういった流入が起きているか正確には不明だが、『WoW』で影響力の強いストリーマーが『FF14』をプレイしたことが『FF14』の人口増に一役買っていることは間違いないだろう。
ほかにも、公式発表ではAsmongold氏のストリーミングとはあまり関係がなさそうな地域(中国版、韓国版など)でも、プレイヤー数が増加傾向にあるという。11月に控えた大型拡張版『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ』の存在も人口増に拍車をかけているのだろう。この拡張版では、メインストーリー「ハイデリン・ゾディアーク編」が完結する。