海外フォーラムサイト「Reddit」に投稿された、ある『ポケットモンスター』(以下、ポケモン)の壁面アートが話題を集めている。ポケモンファンの息子のために母親が自宅の部屋の壁に描いたその絵は、完成度の高さだけでなく制作過程からも「深い愛情を感じる」と多数の絶賛の声が寄せられている。
I painted a mural for my son 😁 took me forever but I'm so proud 🎉
byu/musabaloo inpokemon
Redditユーザーのmusabaloo氏は9月17日(金)、同シリーズのコミュニティページに画像を投稿。「息子のための壁画が完成。時間はかかったけど、とっても誇らしい気分」とコメントが添えられた投稿はすぐさま人気を博し、「なんてラッキーな息子だ」「あなたの家に生まれたかった」など投稿から3日で400件以上もの感想が殺到した。
アニメ版『ポケモン』を題材とした壁面アートには、ニンテンドー3DS用ソフト『サン・ムーン』で初登場した幻のポケモン「マーシャドー」へと立ち向かうサトシとポケモンたちの姿が描かれている。彩色から陰影の質感までアニメ版の雰囲気を忠実に再現したその仕上がりは、まさにオリジナルさながらといっても差し支えないだろう。
制作のきっかけとなったのは、家族でのアニメ鑑賞中(作品名の記述はないが、マーシャドーが登場する点から『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』だと推測される)、マーシャドーとのバトルに挑むサトシやピカチュウに対し「ボクだったらこっちのポケモンで戦う!」と息子が提案した独自の選抜プランだ。絵心のある母親はその発言を受け、壁面アートとして息子の想像を実現させようと一念発起。描くポケモンたちの詳細をふたりで練り上げていったという。
壁面のキャラクターの数に注目すると、サトシ側には7匹の味方ポケモンがいるように思われる。投稿には「本来の上限である6匹を超えて戦うのはルール違反ではないのか」といった指摘も見られたが心配は要らない。この点においても確固たる背景が存在するのだ。なぜなら息子の中では、気高い「エンテイ」は正確にはサトシの仲間となっておらず、マーシャドーを倒すため一時的に力を貸しているだけという設定なのである。
そうしたストーリーを踏まえると、一層奥行きのある作品に見えてくる今回の壁面アート。もしもこの母親が近く公募が始まる、5000ドル(約55万円)の賞金を迎えたポケモンカードのイラストコンテストの開催を知っているのなら、ぜひとも腕を振るってもらいたいものだ。