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個人制作で2年かけて作られた“タイピングのアプリ”がTwitter上で「かわいい」「面白そう」と一瞬で1万リツイートを超える話題に。作者は『Ozawa-Ken』『釣りスタ!』などを手がけた比護氏

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 ソーシャルゲーム事業を展開するGREEで『釣り★スタ』『探検ドリランド』などの作品に携わったゲームクリエイターの“higo”こと比護賢之(ひご よしゆき)氏は10月22日(金)、ゲーム感覚で楽しくタイピングを学べるアプリ『Typing Land』(以下、タイピングランド)を無料で近日中にリリースすると発表した。対応プラットフォームはAndroid、iOS、MacOS、Windowsとなっている。

 アプリは日本語のほか、英語や中国語(繁体、簡体)、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語の計8言語へ対応広告表示も一切なしで、インストール後はネットへ接続していない状態でもプレイ可能だ。

 比護氏は自身のTwitterアカウント(@higopage)で公開した映像について「絶望的な拡散力なのでどうしたらいいか」と嘆いていたが、動画ツイートの投稿後には1999年に公開されたタイピングゲーム『Ozawa-Ken』のプレイヤー層を中心として情報が拡散。映像に「かわいい」、「面白そう」、「『リズム天国』っぽい」とのコメントも集まり、執筆時点で1万5000件を超えるリツイートと3万件を超える「いいね」が付いている。

 比護氏は、大学の卒業研究で『Ozawa-Ken』を制作したのち、複数の企業で経験と学習を積み上げ、2006年10月にグリーへ入社。同社におけるソーシャルゲームの企画・開発を歴任したことで知られる。近年では株式会社WFSにてゲームやゲーミフィケーション【※】の企画・開発へ携わりつつ、個人でもゲーム開発を中心に活動しているという。

【※】ゲーミフィケーション:ゲームにおけるルールやデザインなどのノウハウを、ゲーム以外の社会的な活動へ応用していくマーケティングの手法

 近日中にリリースされる『タイピングランド』は「デジタル学習が盛んな今こそ、前提となるタイピングの習得が必要」と思い立った比護氏が約2年をかけて仕事の合間に制作したタイピングアプリである。アプリ内では全81のレッスンをミニゲーム形式でプレイでき、レッスンで良い結果や条件を満たした際には、全150種類からなるバッジがプレゼントされる。

 また、タイピングに慣れたプレイヤー向けには、速く正確なタイピングで高スコアを目指す「チャレンジモード」も用意されている。文章はあらかじめ用意されたものだけでなく、自作した文章も使用できるようだ。

 なお、アプリ内には寄付メニューも用意される。支援すると『Ozawa-Ken』を踏襲したミニゲーム『タイピングソード』も遊べるようなので、興味のある方は寄付を検討しておくとよいだろう。

【あわせて読みたい】

『釣り★スタ』そして『探検ドリランド』が拓いた“ソーシャルゲーム”の時代の夜明け

2020年4月公開。グリー元取締役でソーシャルゲーム黎明期のヒットタイトルにおける責任者であった吉田大成氏と、グリーで『釣り★スタ』と『探検ドリランド』のコア部分を制作した比護氏へのインタビュー記事。

当時どのような考えでゲームを手がけたのか。『釣り★スタ』と『探検ドリランド』が誕生した流れや、過去を振り返っての想いも詳しく書かれている

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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