Humble Gamesが発売し、オーストラリアの少数精鋭のスタジオWitch Beamが開発したパズルゲーム『アンパッキング』(Unpacking)においてユーザーのある感想が話題を集めている。海外ゲームメディアPolygonなど複数のメディアが報じている。
その感想とは、ゲーム中に登場する「ゲームキューブ」風の荷物が「これが何なのかわからない。助けてください」と開発者に返事を送るユーザーが登場したことだ。開発者のSanatana Mishra氏はその意見を引用しつつ、世代間ギャップを踏まえ「私は死んだ」と冗談めかしにツイートしている。
Remember all those memes about things that make you feel old and decrepit? Enjoy these tweets.
— Sanatana Mishra (@SanatanaMishra) November 2, 2021
I am dead. pic.twitter.com/EGGH2T8kPB
『アンパッキング』は引っ越し先の部屋で、ダンボールからさまざまな荷物を取り出して部屋に設置していくパズルゲームだ。
「ダンボールが積まれた荷物を部屋に設置して飾り付ける」というシンプルなゲームだが、その過程を通してストーリーが浮かび上がってくるというコンセプトとストーリーテリングが好評を博している。
ダンボールから取り出した荷物は、好きな場所に置けばいいというものではなく、ふさわしい場所に設置しなければステージがクリアできない。たとえば調理器具はキッチン、プライベートに関連のものは寝室やリビングなどに設置していく。
グラフィックは2Dドット絵で描かれており、しばしばそれが何のアイテムなのかを推測しなければならないのも特徴だ。たとえばちょっと見慣れない調理器具や洗面用具なら、それを事前に知っておかないとスムーズにはクリアできない。
本作は私生活が題材なので、現実のゲーム機を模した荷物が登場しており、ゲームボーイやニンテンドーDS、Xbox 360などを模したアイテムが登場する。
今回、話題になっているのはゲームキューブ風の荷物だ。ビデオゲームに馴染みのある人ならほとんどがゲームキューブと認識できるような緻密なドット絵で描かれている。だが、このアイテムがいったい何なのかわからないユーザーがわずかながらいたようだ。あるユーザーはよほど迷ったようで、開発者のTwitterアカウントに向けて「help」とメッセージを送っている。
ゲームキューブの発売は日本では2001年、海外では2002年だ。一般的にゲーム機のサイクルが5~6年といわれており、Wiiは2006年に発売したことを考えると、確かに2021年11月現在で若い世代ならば、知らない人が登場してもおかしくない時期だ。
本作の開発者Sanatana Mishra氏は、ユーザーからのメッセージを世代間ギャップとして受け取ったようで、ゲームキューブがわからないユーザーの出現に驚いているようだ。
とはいえ、ゲームキューブがわからなかったことが本当に世代間によるものなのかはわからない。たまたまゲームキューブと縁がない人生だったかもしれないし、失念していただけかもしれない。他の要因も十分考えられるだろう。
色々な意味で話題を集めている『アンパッキング』。日本語にも対応しており、Xbox One、Nintendo Switch、PC(Steam)で配信しているので、気になった人はプレイしてみてはいかがだろうか。