自身のアゴだけを使って、数々の高難易度アクションゲームの「ノーミスクリア」に挑み続けるストリーマーが海外にいる。ライブ配信プラットフォーム「Twitch」を舞台に、連日プレイ映像を公開しているHanDcapableSean氏という男性だ。すでに『悪魔城ドラキュラ』や『激亀忍者伝』【※】においてその目標を達成しており、新たなタイトルの制覇に向けチャレンジを重ねている。
※記事内で触れるタイトルは、記載が無い限りすべて北米で発売されたNES版
My Chin did it. I just beat Teenage Mutant Ninja Turtles [NES] Deathless using my CHIN. Not one turtle was captured!
— SeanDidWhat (@SeanDidWhat) December 19, 2021
The Chin Always Wins!https://t.co/tUXBSQng8W pic.twitter.com/zQDD9T5FRY
レトロゲーム好きを公言するHanDcapableSean氏は、身体的なハンディキャップのため腕を自由に動かすことができない。そうした状況下で彼が編み出したのが、コントローラーをアゴで操作する方法だ。サードパーティー製のPS4向けコントローラーにオープンソースのプログラムを用いて、アゴでのプレイに特化した専用のカスタマイズを施している。
This is my current setup. It isn't perfect but it is quiet and has good lighting. pic.twitter.com/HWiSsOCcHl
— SeanDidWhat (@SeanDidWhat) February 27, 2021
※氏の配信環境
アメリカ・インディアナ州在住の同氏は、2020年7月にTwitchチャンネルを開設。当初はアゴによる操作で『魂斗羅』や『NINJA GAIDEN』のスピードランに挑む配信などを行っていたが、しだいに「ノーミスクリア」を目的とするようになっていった。2021年3月には『グラディウス』への挑戦を6日間かけて成功させ、その後『悪魔城伝説』や『チップとデールの大作戦』といったタイトルにおいても、一度も残機を失うことなくクリアを果たした。
プレイする作品の選定に関しては、最近では配信視聴者の希望に応える形でリクエストを受け付けているようだ。ノーミスでの制覇には至らなかったようだが、過去にはNESのレトロゲーム以外にも『ダークソウル3』や『Celeste』をクリアしている。
I will be playing Dark Souls 3 on Monday so here is one of my favorite clips from my original playthrough. pic.twitter.com/gblNOpz7V7
— SeanDidWhat (@SeanDidWhat) April 25, 2021
I finally beat Celeste after 23 hours. I reached the summit and conquered the Mountain.
— SeanDidWhat (@SeanDidWhat) April 5, 2021
Now to 100% the game.
The Chin always wins. pic.twitter.com/Oe183q3Yrd
氏は12月18日(土)にスムーズな操作で『激亀忍者伝』のノーミスチャレンジを達成後、直近では『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』の攻略に挑んでいる模様。ここ2週間ほどの配信はほぼ連日におよぶものとなっている。独自の道を行き続けるHanDcapableSean氏の姿は、同じく身体にハンディキャップを持つゲーマーにとっても大きな光となることだろう。氏の今後の活躍にも注目していきたい。