ローマ教皇フランシスコ1世が『Undertale』の楽曲「メガロバニア」(Megalovania)を聴いている映像が海外で話題になっている。
This year just started and we already have the insanity of Megalovania being performed in front of the Pope. pic.twitter.com/QBxGtl9v1c
— Ultima (@UltimaShadowX) January 6, 2022
話題になっている映像は、TwitterユーザーがUltima氏が投稿したもので、もともとはYouTubeのバチカンニュースチャンネルが投稿した映像から抜粋したもの。
映像の内容は1月5日にパウロ6世記念ホールにて行われた一般謁見のものだ。ここでローマ教皇は新年の挨拶や演説をするとともに、サーカス団のパフォーマンスがローマ教皇に贈られていた。
そのサーカス団が演奏した楽曲のなかに『Undertale』の人気楽曲「メガロバニア」があり、ジャグリングなどのパフォーマンスがとともに楽曲が演奏されていることが確認できる。
『Undertale』はモンスターをまったく殺さずにゲームをクリアすることができるが、一方で、モンスターを虐殺していくことで成り立つGルートというものもある。「メガロバニア」は、このGルートでの「サンズ」との戦いに使われている人気楽曲だ。
なぜサーカス団が「メガロバニア」を選んだのかは不明だが、こうした楽曲の背景もあり、ゲームを知っている人からみるとローマ教皇がこの楽曲を聴いているのはシュールな光景となっている。
記事執筆時点では該当のツイートは、2万5000件以上のリツイートを集めており「今年は間違いなくエキサイティングな年になる」、「こうしたパロディーとなるものがある世界は良いこと」、「ローマ教皇がGルートをやった可能性がある」などさまざまな反応が見られた。
なおローマ教皇と『Undertale』の縁はこれが初めてではなく、2016年にはビデオゲームのYouTubeパーソナリティであるMatPat氏がバチカンに招待されたとき、ローマ教皇に『Undertale』をプレゼントしたことがある。
Guess the Pope wasn't an Undertale fan. Next time I'll have to try PokemonGO 😉 pic.twitter.com/720ZVkazVJ
— MatPat (@MatPatGT) August 1, 2016
ただし後日、ローマ教皇がビデオゲームではなく社会活動への参加を若者に対して説いたとき、その記事をみたMatPat氏は「教皇は『Undertale』ファンではなかったのかも。次回は『ポケモンGO』を試してみる」とツイートしている。
Took him five years, but he finally got to the Sans fight… https://t.co/OX9Kp9Kz9A
— MatPat (@MatPatGT) January 6, 2022
そして今回、ローマ教皇が『Undertale』の楽曲「メガロバニア」を聴く映像を見たMatPat氏は、「5年かかったけど、ようやくサンズ戦にこぎつけた…」、「明らかに暗黒の時間軸に乗せてしまった」と感無量の反応を見せている。
MatPat氏の影響によって今回の「メガロバニア」につながったのは不明だが、6年越しの伏線を回収したことは間違いなさそうだ。