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ローマ教皇が『Undertale』の「メガロバニア」を一般謁見で聴いている映像が話題。Gルートの名曲が教皇に披露される

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 ローマ教皇フランシスコ1世が『Undertale』の楽曲「メガロバニア」(Megalovania)を聴いている映像が海外で話題になっている。

 話題になっている映像は、TwitterユーザーがUltima氏が投稿したもので、もともとはYouTubeのバチカンニュースチャンネルが投稿した映像から抜粋したもの。

 映像の内容は1月5日にパウロ6世記念ホールにて行われた一般謁見のものだ。ここでローマ教皇は新年の挨拶や演説をするとともに、サーカス団のパフォーマンスがローマ教皇に贈られていた。

 そのサーカス団が演奏した楽曲のなかに『Undertale』の人気楽曲「メガロバニア」があり、ジャグリングなどのパフォーマンスがとともに楽曲が演奏されていることが確認できる。

 『Undertale』はモンスターをまったく殺さずにゲームをクリアすることができるが、一方で、モンスターを虐殺していくことで成り立つGルートというものもある。「メガロバニア」は、このGルートでの「サンズ」との戦いに使われている人気楽曲だ

ローマ教皇が『Undertale』の「メガロバニア」を一般謁見で聴いている映像が話題。Gルートの名曲が教皇に披露される_001
(画像はUNDERTALE ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)
ローマ教皇が『Undertale』の「メガロバニア」を一般謁見で聴いている映像が話題。Gルートの名曲が教皇に披露される_002
(画像はUNDERTALE ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)
ローマ教皇が『Undertale』の「メガロバニア」を一般謁見で聴いている映像が話題。Gルートの名曲が教皇に披露される_003
(画像はUNDERTALE ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)より)

 なぜサーカス団が「メガロバニア」を選んだのかは不明だが、こうした楽曲の背景もあり、ゲームを知っている人からみるとローマ教皇がこの楽曲を聴いているのはシュールな光景となっている。

 記事執筆時点では該当のツイートは、2万5000件以上のリツイートを集めており「今年は間違いなくエキサイティングな年になる」、「こうしたパロディーとなるものがある世界は良いこと」、「ローマ教皇がGルートをやった可能性がある」などさまざまな反応が見られた。

 なおローマ教皇と『Undertale』の縁はこれが初めてではなく、2016年にはビデオゲームのYouTubeパーソナリティであるMatPat氏がバチカンに招待されたとき、ローマ教皇に『Undertale』をプレゼントしたことがある。

 ただし後日、ローマ教皇がビデオゲームではなく社会活動への参加を若者に対して説いたとき、その記事をみたMatPat氏は「教皇は『Undertale』ファンではなかったのかも。次回は『ポケモンGO』を試してみる」とツイートしている。

 そして今回、ローマ教皇が『Undertale』の楽曲「メガロバニア」を聴く映像を見たMatPat氏は、「5年かかったけど、ようやくサンズ戦にこぎつけた…」、「明らかに暗黒の時間軸に乗せてしまった」と感無量の反応を見せている。

 MatPat氏の影響によって今回の「メガロバニア」につながったのは不明だが、6年越しの伏線を回収したことは間違いなさそうだ。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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