「テレホマン」の元ネタにもなった「テレホーダイ」が終了へ。先駆的に「定額制」を導入しインターネットの普及に貢献したサービスに幕

 東日本電信電話株式会社と西日本電信電話株式会社は、2024年1⽉より順次「固定電話のIP網の移行する」ことについての今後のスケジュールについて発表し、そのなかでインターネットサービスの「テレホーダイ」が終了予定であることを明かした。

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(画像は「固定電話のIP網への移⾏後のサービスについて」(PDF)より)

 「テレホーダイ」とは、1995年に開始した深夜・早朝帯(23時から翌日8時までの9時間)に限りユーザーが選択した2つの電話料金が定額となる割引サービス。テレホ」とも略される。また「INSテレホーダイ」は、テレホーダイのISDN版である。

 パソコン通信やインターネット黎明期では、接続時間による従量課金が主流だった。そのため電話回線を使うダイヤルアップ接続では、インターネットをやりすぎてしまうと10万円を超える額の電話代が請求されてしまうということがしばしばあった。

 そのため通信時間に関わらず月ごとの料金が一定になる「テレホーダイ」は、当時、ユーザーにとってはありがたいサービスとなり、深夜から朝方になるインターネットを使うユーザーが急増したり、インターネットの普及に貢献した。

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(画像はテレホーダイ|よくかける電話番号への電話料金を安くしたい(加入電話)|割引サービス|割引・オプション|電話トップ|Web116.jp|NTT東日本より)

 なおテレホーダイの時間帯を超えると、定額料金とは別に電話代が請求されるので、テレホーダイを契約していても、莫大な電話代が請求されてしまうユーザーはいた。

 一方で、2000年代になるとフレッツISDNADSL、光回線などが普及しはじめたため、テレホーダイはその役割を終えようとしていた。

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(画像は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)「お前らテレホ使ってる貧乏人に一言逝ってやれ!!!」より)

 光回線やADSLもすぐに普及したわけではなく、地域によっては利用できない環境もあったため、ADSLが登場してもしばらくはテレホーダイを使い続けるユーザーもいた。

 そのため光回線やADSLユーザーから、テレホーダイユーザーに対してダイヤルアップ接続の低回線速度(56kbps)がネタにされたり、テレホーダイの時間帯に活動しだすユーザーを指して「テレホマン」という言葉とともにアスキーアートでキャラクター化されるなど、インターネット黎明期を象徴するサービスとなっている。

 今回のテレホーダイの終了の発表にも「お世話になった」、「まだテレホーダイ続いていたのか」など、インターネット黎明期を思い出す反応が多く見られるものとなっている。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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