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入れ子状の箱を出入りして、あらゆる結果を予測しながら進む多重視点型パズル『Patrick’s Parabox』が配信開始。無限の奥行きを感じさせる『倉庫番』型エクストリーム論理ゲーム

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 ゲームクリエイターのPatrick Traynor氏は3月30日(水)、入れ子状の箱を出入りしながら仕掛けを解く2Dパズルゲーム『Patrick’s Parabox』をPC(Steamitch.io)向けにリリースした。

 『Patrick’s Parabox』ではピンク色の四角形のキャラクターを操作して、各ステージに設定されたゴールの達成を目指す。押して運ぶことのできる箱には内部がさまざまな形の空洞になっているものもあり、出入口を通じて視点の拡大や縮小を繰り返しつつ複雑なパズルを解き明かしていく。

 箱の内部の様子は外側から視認することができ、仕掛けを利用し別の箱を入れた際の結果を先読みして動く知恵がクリアには求められるという。本作には350以上のパズルが用意されており、SF探索ゲーム『JETT: The Far Shore』などに楽曲提供を行うPriscilla Snow氏が手がけた心安らぐ電子サウンドがプレイを彩る。

Steam/itch.io向けパズルゲーム『Patrick's Parabox』が配信開始_001
(画像はYouTube「Patrick’s Parabox Release Date Trailer」より)
Steam/itch.io向けパズルゲーム『Patrick's Parabox』が配信開始_002
(画像はYouTube「Patrick’s Parabox Release Date Trailer」より)
Steam/itch.io向けパズルゲーム『Patrick's Parabox』が配信開始_003
(画像はYouTube「Patrick’s Parabox Release Date Trailer」より)

 同作は2020年の国際的インディーゲームアワード「Independent Games Festival」において、「Excellence in Design(優れたデザイン賞)」『Slay the Spire』『A Short Hike』などの高評価タイトルを抑えて獲得。このたび日本語にも対応し、正式リリースへと至った。作中では進行にあわせて、システムを一段と掘り下げるさまざまな仕掛けやメカニズムも登場するという。

Steam/itch.io向けパズルゲーム『Patrick's Parabox』が配信開始_004
(画像は「Independent Games Festival」公式サイトより)

 Patrick氏は受賞後のGamasutra誌のインタビュー(現在はGame Developerに改名)において、『Patrick’s Parabox』のルーツは大学時代のゲーム開発クラブでの活動にあると語っている。日本発のパズルゲーム『倉庫番』を題材にステルス要素を追加して遊んでいた延長で、それぞれ大きさの異なる別の箱を操作する協力プレイを実装した経験が大元のアイデアになっているとのことだ。

 本作はSteam版が2050円(税込)、itch.io版が20ドル(約2456円)にて販売中でサウンドトラックが付属したバンドルもリリースされている。なお各ストアでは発売を記念した10%オフのキャンペーンも開催されており、Steam版は4月6日(水)まで割引価格での購入が可能。itch版の終了時期については明かされていない。

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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