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「レトロゲームの思い出を語り合うコンセプトバー」が京都で開業へ。壁一面にゲームカセットが並ぶ店舗のオープン資金をクラウドファンディングにて募集中

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 レトロゲームの思い出を語り合うリアルな場として、京都府宇治市にコンセプトバーを開業するためのプロジェクトが進行中だ。3月18日(金)からはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じた資金調達を展開し、目標額の150万円に向け出資者を募っている。

 2022年4月末のオープンを目指し、店舗名を「思い出バー カセット」と題する本プロジェクトを率いるのは、ファミリーコンピュータのソフトに関する思い出コラムが閲覧可能な投稿型サイト「思い出のファミコン」を運営するメディアプランナーの深田洋介氏だ。

 同氏はサイト開設から20年の節目を迎えたのを機に、次の10年を見据えた新たな取り組みとするべく、ゲームで遊んだ思い出を語り合う憩いの場としてバーの立ち上げを思い至ったという。店舗では深田氏自らがマスターとして接客し、運営を行っていくとのこと。

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「思い出バー カセット」発起人の深田氏(画像はCAMPFIRE「レトロゲームをコンセプトにした『思い出バー』を開業します!」より)

 開業場所を京都に選んだ理由としては、任天堂が拠点を構えるエリアであったことが決め手となったようだ。約1年近く足を運び続け、飲食営業が可能な物件との契約にこぎつけたと氏は話している。

 今回のクラウドファンディングは、そうした初期投資や当面の運営コストを除く、店舗の立ち上げにかかる費用を対象としたもの。具体的には内装の工事から椅子や食器といった備品調達、オープンに関する諸経費に充てられる。

 バーの店内では壁の一面を使い、ゲームカセットを並べた常設展示が行われる模様。同展示は人名が書かれているゲームカセットを管理収集し、持ち主へ返すことを目的とした非営利団体「名前入りカセット博物館」とのコラボにより実現する。

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3Dモデルによる店内のイメージ(画像はCAMPFIRE「レトロゲームをコンセプトにした『思い出バー』を開業します!」より)
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2018年12月に「名前入りカセット博物館」が開催した『ファミコンの思い出』展からのイメージ(画像はCAMPFIRE「レトロゲームをコンセプトにした『思い出バー』を開業します!」より)

 また、BGMとして当時の記憶を呼び覚ますチップチューン音楽を流すほか、大型ディスプレイを設置し来店客限定でのオンライン特別ライブや講演イベントの開催も構想しているという。なお同バーは飲食や会話を楽しむための店舗となり、ゲームが実際にプレイできる施設ではない旨がCAMPFIREのページには記されている。

 出資者には店内で使用できるチャージ・ドリンクの無料チケットのほか、京都のアパレルメーカー・エディットモードが手がける任天堂公認ブランド「THE KING OF GAMES」とのコラボTシャツをはじめとした数々の返礼品が用意されている。最低3000円からの支援が可能で、執筆時点では目標額の3分の1を超える50万円以上を集めているのが確認された。

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(画像はCAMPFIRE「レトロゲームをコンセプトにした『思い出バー』を開業します!」より)

 本クラウドファンディングの実施期間は4月29日(金)の23時59分まで。深田氏は「ただの懐かしみではなく、小さなころのワクワクした思い出を、今を生きる私たちに力を与えてくれるものにしたい」と同氏の支えとなっている恩人の言葉を借り、「思い出バー カセット」をそうした力を与えられる場にしていくつもりだと語っている。

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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