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『龍が如く』の名越稔洋氏がゲーム作りのこだわりを話す動画が公開。絞り込んだユニークなものづくりが、最終的に幅広く受け入れられる面を産むと『龍が如く』を例に語った

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 NetEase Gamesは4月18日(月)から21日(木)にかけて開催中である「ゲーム開発者サミット2022」の一環として、名越稔洋氏がゲーム作りのこだわりについて語る動画を公開した。

 名越氏は、セガにて『龍が如く』シリーズのプロデューサーを務めてきたことで知られる日本のゲームクリエイター。2021年11月にセガを退社したことが発表され、その後「株式会社 名越スタジオ」を設立。NetEase Gamesの100%出資によるソフトウェア開発会社として、ワールドワイド向けハイエンドタイトルの開発に取り組んでいる

 今回公開された映像は、「文化的特性のあるゲームジャンルのグローバル進出について」というテーマを名越氏自身が語っていくもの。2000年ごろから日本でも広がりを見せた欧米製のゲームに対し、強く危機感を覚えたというエピソードから始まる。

 そんな中で「自分らがやりたいことを思い切りブツけてみる」という心持ちで『龍が如く』を制作。もともとは「日本の大人の男性」というごく限られた層に向けた魅力が持ち味の作品であったが、その絞り込んだ魅力がユニークさを生み出し、結果的には女性や海外のプレイヤーにも広く受け入れられることに成功したという。

『龍が如く』の名越稔洋氏がゲーム作りのこだわりを語る動画が公開1
(画像はYouTube「NetEaseGamesゲーム開発者サミット2022 | 名越稔洋」より)

 また、現代は展開のスピードが求められている時代であると分析しており、マンガならばクライマックスから、音楽ならばサビから入ってくるようなコンテンツが増えていると語る。そのうえでゲームのシナリオも現代的な形に則るべきなのか、など異なるジャンルのコンテンツの作られ方から応用する場合もあるようだ。

 そして、オリジナリティの高いユニークなもので勝負していきたい、という自身の姿勢を改めて表明。それこそが「名越スタジオ」の最終的なカラーにもなっていくのではないか、という推測も示している。最後にはNetEase Gamesのグループの一員として、グローバルへの挑戦を前提にものづくりに取り組んでいくと抱負を語った。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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