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VRゲーム会社MyDearest、「メタバースくそくらえ」と宣言。「メタバース」が胡散臭い言葉として広まりつつある現状を憂い、「面白いゲーム」を作ることこそがメタバースの未来を切り拓くと信じて

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 MyDearestは4月26日(火)、近年のバーチャル界隈で注目を集め、物議をかもすメタバース【※】に一石を投じるマルチプレイVRゲームの制作プロジェクト「PROJECT: GATHERING」を発表した。本企画では、50を超える企画のなかから選び抜かれた3タイトルの企画書を公開し、ユーザーから参考となるアイディアや意見を集めている。

※メタバース
英語の「meta(超~、高次の~)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語。コンピュータやネットワーク上に交流や創造を主目的として構築された仮想空間、または仮想空間を提供する商業的なサービスを指す。空間へアクセスするための技術を指す「VR(仮想現実)」とは明確に違うものだが、法人や団体などの単位でメタバースの定義が少しづつ異なるため、取り扱いの難しいことばとなっている。

 MyDearest公式のTwitterアカウント(@MyDearest_corp)およびDiscordサーバーでは本発表にあわせて、本プロジェクトの企画書に関するコメントを投稿した人から抽選で最大39名にお肉や温泉、Meta Quest 2などの景品をプレゼントするキャンペーンが5月13日(金)まで開催される。

VRゲーム会社MyDearest、「メタバースくそくらえ」と宣言_001

 本発表へ付随する声明文は代表の岸上健人氏によることばでつづられている。

 黎明期からVR業界で活動してきた岸上氏は「本当は、こんなことは言いたくないし、言うべきでもないのかもしれない」としつつも、ものづくりが伴わないまま“メタバース”の名を冠する協会がいくつも設立されたり、実態の価値を反映していないNFT(非代替性トークン)が高額で売買されたりする現状を「#メタバースくそくらえ」と一蹴。「何かうさん臭い、ネガティブな言葉として広まりつつあるような気がする。本当は、胸躍る未来を表すものが、お金儲けやビジネス的なものとして扱われていることが本当に残念でならない」とした。

 また、声明文のなかでは岸上氏みずからが体験した「VRとの出会い」についても触れたうえで「いくらメタバースと言っても人が集まる理由がないと誰も集まらないだろ!お金儲けのためだけに人が集まり続けるはずないだろ!」と一喝。人を集める原動力としての楽しさや面白さをゲームでユーザーとともに生み出し「ただただ“とびきり面白い!”と世界中で言ってもらえるようなVRマルチプレイゲームを一緒に作りたい」と締めくくっている。

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 用意されている企画は「かくれんぼ」と「だるまさんが転んだ」の遊びを組み合わせた4人対ひとりの非対称VRサバイバルゲーム『CODE:BELL』、キャンプ生活やクラフト要素を楽しみつつ踏破を目指す“VRテントダンジョンサバイバル”ゲーム『CODE:CAMP』、超能力と忍者の要素を組み合わせた3対3のアクション対戦ゲーム『CODE:GAUNTLET』で計3つとなっている。

 特設ページでは社外秘の情報を伏せた状態で実際の企画書を公開しているほか、プロモーション映像を含む詳細なゲーム情報も掲載されている。岸上氏の思いへ共感した人や企画書のタイトルに興味のある人はチェックしておくとよいだろう。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


メタバースくそくらえ!
「面白いゲームこそが私たちの望んだメタバースを実現するんだ」
プロジェクト始動!
本当に面白いマルチプレイ VR ゲームを作るため力を貸してください! 

#メタバースくそくらえ

……本当は、こんなことは言いたくないし、言うべきでもないのかもしれません。

しかし、黎明期から VR 業界で活動してきた人間としては、どうしても今の「メタバース」という言葉を取り巻く状況に対して、違和感を表明せざるをえませんでした。

今の「メタバース」は、何か胡散臭い、ネガティブな言葉として広まりつつあるような気がします。本当は、胸躍る未来を表す言葉であったはずのものが、お金儲けやビジネス的なものとして扱われてしまっていることが、本当に残念でなりません。

2012 年の 4 月に Oculus Rift が発表されてから 10 年。
あのとき私たちが感じた、未来へのワクワクが「メタバース」という言葉には詰まっています。

「メタバース」は、もっとワクワクする言葉であるべきだし、そうあってほしい。

だけど……。
文句を言っているだけでは何も始まりません。
だから、私たちはゲームを作ります。
「面白いゲーム」を作ることこそが、メタバースの未来を切り拓くと、私たちは信じています。

名付けて、「面白いゲームこそが私たちの望んだメタバースを実現する」プロジェクト──私たちは、本当に面白いマルチプレイ VR ゲームを作ります。

そのために、どうか皆さまの力を貸してください。

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「メタバースくそくらえ!」

……本当は、こんなことは言いたくないし、言うべきでもないのかもしれません。

しかし、黎明期から VR 業界で活動してきた人間としては、どうしても今の「メタバース」という言葉を取り巻く状況に対して、違和感を表明せざるをえませんでした。

正直、「メタバース」という言葉が世間ではやり始めた当初は、「ついに時代がやって来たか!」と胸が高鳴って仕方ありませんでした。私達が、皆様が、世界中のたくさんの人々が夢見た未来が、今度こそ形になる!──そう思えたからです。

しかし──。しかし、どうでしょうか?

今の「メタバース」は、何か胡散臭い、ネガティブな言葉として広まりつつあるような気がします。本当は、胸躍る未来を表す言葉であったはずのものが、お金儲けやビジネス的なものとして扱われてしまっていることが、本当に残念でなりません。

確かにメタバースという言葉が注目されて、たくさんの資金や企業が参入することはとても良いことだと思います。
でも、ものづくりが伴わないままにメタバース協会的なものがいくつも設立されたり、実態の価値を反映していない NFT がとんでもない高値で売買されたりなど、このままで本当に私たちが望んだ未来に進むのか?という危機感を抱くような事象も起きています。

2012 年の 4 月に Oculus Rift が発表されてから 10 年。
あのとき私たちが感じた、未来へのワクワクが「メタバース」という言葉には詰まっています。

「メタバース」は、もっとワクワクする言葉であるべきだし、そうあってほしい。

2012 年。ソードアート・オンラインのアニメ放送が開始され、その数週間後に VR ヘッドマウントディスプレイである Oculus の Kick Starter が開始された時「本当に VR の時代がもうすぐ来てしまうのか!」と大学生であった私はとても驚きました。

2008 年、私が高校 2 年生の時、iPhone3G を持っていたのはクラスメイトの中で自分だけでした。最初は当時まだ珍しかったスマートフォンを楽しんでいましたが、みんなが iPhone を持ち始めたころ、私はとうに飽きてしまっていました。
だからこそ、私はもっと強くのめり込んで未来を感じさせてくれるものを探し続けていたのです。

そして 2014 年、Oculus のディベロップメントキットを実際に体験した私は、心の底から思いました。

「これが未来だ!」

そして、その場で VR に将来をささげようと誓いました。

「近い将来、世界中の人がこんな風にゲームの世界・バーチャルの世界に入り込んで、その中で生きていく時代が来るのかもしれない!」と胸を躍らせたからです。

だからこそ大声で言わせてください。

「いくらメタバースと言っても人が集まる理由がないと誰も集まらないだろ!
お金儲けのためだけに人が集まり続けるはずないだろ!
たくさんの人が集まり続ける最強の理由は、
楽しいことをしたいからだ!!
面白いことをしたいからだ!!
メタバースの主役は、とびきり面白いゲームなんだ!!!」

だけど……。
文句を言っているだけでは何も始まりません。
だから、私たちはゲームを作ります。
「面白いゲーム」を作ることこそが、私たちの望むメタバースの未来を切り拓くと、私たちは信じています。

その思いで、私たちはこの半年間、ゲームの企画を練り続けました。
作っては壊し、作っては壊し、ボツになった企画の数は 50 を超えました。そして、最後に残ったのがこの 3 つの企画です。

どの企画も練りに練られたものであり、私たちが望む意味でのメタバースの実現への第一歩を踏むポテンシャルを持っていると確信しています。
ですが……私たちはどうしてもこの 3 つのうちから最高のひとつを選びきれていないのです。

私たちは悩みました。
そして決めました。
ユーザーの皆さまからアイディアやご意見をいただくことで、「最後の決め手」とさせていただきたいのです。

ここまで大言壮語を吐いておいて何を、とお叱りを受けるのは重々承知しております。

しかし私たち MyDearest という会社はまだまだ小さな会社です。世界に与える影響力もまだまだ本当に僅かです。

だからこそ皆さまのお力を貸していただきたいのです。
そして皆様と共に選んだ企画で、皆様と一緒に作って、世界中に向けて届けたいのです。どうかこの文章に少しでも共感してくださる方、お力をお貸しください。

近い将来、ただただ「とびきり面白い!」と世界中で言ってもらえるような、VR マルチプレイゲームを一緒に作りませんか。

■実際に企画会議で使用された企画書を公開!
ゲーム会社の社運をかけた”超リアルな企画会議” にご協力いただけませんか?

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【「PROJECT: GATHERING」特設ページ】

実際に企画会議で使用された企画書や PV を含む詳細情報を特設ページにて公開中。
※企画書には社外秘を含むため、一部を伏せた状態で掲載させていただいております。

https://mydearestvr.com/products/pjg.html

「VR で仲間とこんなふうに遊びたかった!」

そう思えるような、マルチプレイ VR ゲーム企画をここに 3 つ用意しました。
しかし、私たちはまだまだ小さな会社ですから、全身全霊で制作に取り掛かれるのはこのなかから 1 つだけになってしまいます。だからこそ、ユーザーの皆さまからアイディアやご意見をいただくことで、「最後の決め手」とさせていただきたいのです。

皆様が一番面白いと思うゲーム企画はどれでしょうか?
この企画の特設サイトから感想やアドバイスなどをぜひコメントにていただけると嬉しいです。コメントをいただいた方の中からささやかながら感謝の品をプレゼントさせていただきます!

そして、作品づくりにさらに深く参加いただける方は、MyDearest の Discord にお越しください。どの企画にするのか、そしてどうすればもっと面白くしていけるのか、ぜひその共犯活動にご参加いただきたく存じます。

本コミュニティ限定のαテストプレイの参加や、早期参加による限定のスキンや特典の準備をしております。ただただ「とびきり面白い!」と世界中で言ってもらえるような、VR マルチプレイゲームを一緒に作りませんか?

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■ Twitter & Discord でのコメント投稿で、抽選で最大 39 名様に豪華商品をプレゼント!
目標コメント数達成ごとにプレゼント内容がパワーアップ!

「PROJECT: GATHERING」をより多くの方と楽しみ、そして応援してくださる方に少しでもお返しをするためのキャンペーン企画をご用意しました。

Twitter もしくは Discord でコメント投稿をしてくださった方の中から、抽選で最大 39 名様に豪華景品をプレゼントいたします。Twitter と Discord それぞれで投稿数をカウントし、500 件突破でお肉カタログギフト、1,000 件突破で温泉ペアチケット、1,500 件突破で Meta Quest 2 が景品に追加されます。

Twitter と Discord、それぞれでのご参加をお待ちしています!

【応募受付期間】
2022 年 4 月 26 日(火)18:00 〜 2022 年 5 月 13 日(金)23:59

【景品】
・Twitter

<ツイート数 500 件突破>
お肉カタログギフト(3,000 円相当):10 名様

<ツイート数 1,000 件突破>
温泉ペアチケット:2 名様

<ツイート数 1,500 件突破>
Meta Quest 2(128GB):1 名様
※景品の種類はお選びいただけません。

・Discord

<コメント数 500 件突破>
お肉カタログギフト(3,000 円相当):20 名様

<コメント数 1,000 件突破>
温泉ペアチケット:2 名様

<ツイート数 1,500 件突破>
Meta Quest 2(128GB):1 名様
※景品の種類はお選びいただけません。

【キャンペーン実施アカウント・URL】
Twitter :MyDearest 公式アカウント(https://twitter.com/MyDearest_corp
Discord:「クロノスアジト」サーバー(https://discord.gg/etD8ut5bDw

【キャンペーン詳細】
応募方法の詳細や応募規約はこちらからご確認ください。
https://mydearestvr.com/products/pjg.html

■MyDearest について

会社名 : MyDearest 株式会社(MyDearest Inc.)
所在地:〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町 2 丁目 7−15 ザ・パークレックス日本橋馬喰町5F
設立:2016 年 4 月
代表:代表取締役 CEO 岸上健人

MyDearest 株式会社は 2019 年に『東京クロノス』、2020 年に『アルトデウス: BC』をリリースした VR スタートアップ。企画・開発。音楽・プログラム・デザインなど全ての領域にクリエイターが揃っており、「ソードアート・オンライン」の担当編集として著名な、株式会社ストレートエッジ代表取締役の三木一馬氏もアドバイザーとして参画している。

受賞歴
・第二回日本アントレプレナー大賞エンタメ部門 受賞
・CAMPFIRE AWARD エンタメ部門 受賞
・『ALTDEUS: Beyond Chronos』ファミ通・電撃ゲームアワード 2020 アドベンチャー部門 最優秀賞 受賞
・『ALTDEUS: Beyond Chronos』 CEDEC AWARD 2021 ゲームデザイン部門 優秀賞 受賞

©MyDearest, Inc. All Rights Reserved.


ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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