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目隠しで『スーパーマリオ64』全120枚のスターを集めるチャレンジRTAの記録がすごすぎる。11時間台の“世界初”は1年2ヶ月もの練習と2回の死闘を経て生まれた

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 ドイツ出身のRTA【※】プレイヤーであるBubzia氏は日本時間5月8日(日)、アクションゲーム『スーパーマリオ64』内におけるアイテム「パワースター」全120枚を目隠しで集めるRTAに挑み、3度目となるトライでみごと“11時間22分43秒”の世界初ワールドレコードを樹立した。

【※】RTA:”Real Time Attack(リアルタイムアタック)”の頭文字を取った略称で、海外では「Speedrun(スピードラン)」とも呼ばれる。ゲーム全編あるいは指定した目標がクリアされるまでの速度を競うゲームの遊び方であり、海外の呼び方になぞらえて“走者”と呼ばれる人間のプレイヤーは、実機・エミュレーターなどで実際にゲームを操作して実時間を競う。

※日本時間5月8日(日)からの配信アーカイブ。RTA終了の瞬間は11時間26分15秒ごろ

 Bubzia氏は暇を持て余した大学生のときに『スーパーマリオ64』から目隠しのスピードランをはじめ、アクションRPG『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『ニーア オートマタ』、初代『大乱闘スマッシュブラザーズ』などさまざまなプラットフォームの作品で目隠しRTAに挑戦してきた実績を持つ。氏のTwitterアカウント(@Bubzia1)から発信されたツイートによると今回のチャレンジは2021年3月から実施されており、約1年2ヶ月にわたる練習によってほかに例のない偉業を成し遂げた。

 挑戦1回目の配信は約10時間にわたったものの、7番目のステージ「ファイアバブルランド」でのコイン集めが難航し71枚で断念。つづく挑戦2回目の配信も約11時間におよんだが、獲得できたスターは120枚に届かず102枚となっている。今回の挑戦でも1回目と同じくファイアバブルランドでのコイン集めに苦戦したようだが、壁へ張り付くカニ歩きやモノを押す動作で慎重に位置を確認しながら約28分の経過で乗り越えている。

目隠しで『スーパーマリオ64』全120枚のスターを集めるチャレンジRTAの記録がすごすぎる_001
(画像は[Blindfolded] 120 Star Speedrun in 11:22:43 by Bubzia [World Record] – Twitchより)
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(画像は[Blindfolded] 120 Star Speedrun in 11:22:43 by Bubzia [World Record] – Twitchより)

 また、空中を飛行するため自分の位置を確認できない隠しステージのパワースター「はばたけ!はねスイッチへ」では、自身の記憶だけを頼りにゲット条件となる8枚の「赤コイン」を回収。数度の失敗を経て赤コインを集めきり、最後まで気を抜くことなく120枚目のスターをつかみ取って歓喜の雄たけびを上げていた。

 その後、Bubzia氏は異なるルールでも訪れる最終ステージに向かい、手慣れた調整でクッパを撃破していた。完走にともない、氏はTwitterで「私の人生で最大かつ最も困難な成果となった。これは歴史に残るだろう」とのコメントを残すとともに、日本のファンに向けても感謝を報告している。

目隠しで『スーパーマリオ64』全120枚のスターを集めるチャレンジRTAの記録がすごすぎる_003
(画像は[Blindfolded] 120 Star Speedrun in 11:22:43 by Bubzia [World Record] – Twitchより)

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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