国際サッカー連盟「FIFA」は5月10日(火)、エレクトロニック・アーツとの提携終了にともなう今後のゲーム事業の展望を紹介するプレスリリースを公開した。
エレクトロニック・アーツと「FIFA」は約30年にわたってパートナー関係を継続し、国際サッカー連盟公認タイトルとしての『FIFA』シリーズを展開してきた。しかし、5月10日(火)にエレクトロニック・アーツは「FIFA」との関係解消を発表、2023年7月より『FIFA』シリーズを『EA SPORTS FC』として、新たに展開していく姿勢を表明した。
なお『EA SPORTS FC』にも『FIFA』シリーズで培ってきた、1万9000名以上の選手と700以上のチーム、100以上のスタジアムといったライセンスポートフォリオは引き継がれることが明らかにされている。
今回「FIFA」側から公開されたプレスリリースによれば、2022年11月に開催される「FIFAワールドカップ 2022」、2023年7月に開催される「FIFA女子ワールドカップ 2023」に向けて、サードパーティから新たな公認サッカーゲームが発売されるとのことである。
また、2024年には新たなサッカーシミュレーションゲームがリリースされる予定となっており、すでに主要なゲームパブリッシャーやメディアと連携し開発が進んでいるとのこと。「FIFA」は今後、幅広い企業に権利を開放し、さまざまなパートナーと協力しながらゲームやeスポーツ事業を展開していく構えだ。
なお、エレクトロニック・アーツの発売サイクルを考慮し、ライセンスの短期延長を行ったことも公表されている。2022年後半にエレクトロニック・アーツから発売されることが予想される『FIFA 23』では、「FIFAワールドカップ 2022」や「FIFA女子ワールドカップ 2023」に焦点をあて、ひとつのエディションでは初めてとなる男女両方のワールドカップを取り上げる作品になるという。
プレスリリース中にて、FIFA会長の「Gianni Infantino」氏は「FIFAの戦略は将来のすべてのオプションを最大限に活用し、ゲーマーやファン、パートナーに幅広い製品や機械を提供できるようにすることです」とのコメントを寄せている。ゲーム業界における『FIFA』ブランドの今後の展開にも注目していきたい。