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「人生を振り返るボール」となる哲学的アクションゲーム『WHY I was Born』発売開始。よくわからないまま生まれて、ただ命を転がしていた──記憶の世界を旅しよう

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 個人ゲーム開発者のYuki Nakajima氏は、ボールアクションアドベンチャーゲーム『WHY I was Born』の発売を開始したと発表した。

 対象プラットフォームはPC(Steam)。価格は税込612円。8月25日まで税込550円(10%オフ)となるセールを実施する。

 『WHY I was Born』は、平凡な男が歩んだ人生をたどり「生きる意味」を探すボールアクションアドベンチャー。

 「よくわからないまま生まれて、ただ命を転がしていた」。プレイヤーは自身の人生をそう振り返るボールとなって、昔遊んだ公園、学校、一人暮らしの部屋、アルバイトの店、会社など男の記憶の世界を次々に探索し、その人生を辿っていく。

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 家族との別れ、虚無と孤独、社会と人間関係、さまざまな経験を経て、男は自身の生きる意味を導き出す。アクションステージとアドベンチャーステージに分かれており、パズルやホラーの要素があるという。

 ひとりの男の人生を転がるボールのメタファーとして描くゲームのようで、公開されているトレーラーでは、ボールが転がるだけでなく大砲で飛ばされたり、ボールがベビーベッドであやされているノスタルジックなシーンもあるようだ。

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 フリーゲームの『ゆめにっき』やアニメ『ねこぢる草』などから影響を受けており、制作期間は3年に及んだという。作者のYuki Nakajima氏が昔住んでいた神戸のワンルームや、実際の配置を再現したアルバイト先の店、大阪で見かけた巨大工場などの景色を詰め込んでいるとのこと。

 プレイ時間は4時間から5時間ほどを想定しており、プレイ動画の実況・配信も歓迎しており、配信収益化の事前連絡不要だそうだ。

 『WHY I was Born』が気になった人は購入を検討してみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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