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学者が16世紀北欧の地図の世界で冒険し、9枚の地図の復元を目指すゲーム『Carta Marina』開発中。16世紀の怪物や植物、住民が存在する世界を駆け回り、当時の文化を存分に味わえる

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 日本に拠点を置くインディーゲームスタジオのFuroshiki Labは9月1日、シミュレーションゲーム『Carta Marina』のクラウドファンディングキャンペーンをウェブサイト「Kickstarter」にて開始した。

 クラウドファンディングのキャンペーン期間は10月1日までとなる。

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(画像はSteam:Carta Marinaより)

 『Carta Marina』はスウェーデンの牧師オラウス・マグヌスによって描かれた同名の北欧の地図を再構築したシミュレーションゲームだ。プレイヤーは16世紀の地図の世界を冒険し、地図の完成を目指すこととなる。

 学者の主人公は大学の研究室にて、長年存在が疑問視されていた謎の地図「Carta Marina」の9枚のうち一枚をみつめていた。地図を見ているうちに霧が立ち込める。まばたきをすると、目の前にはCarta Marinaの地図の中の光景が広がっていた。

 やがて主人公は「Carta Marina」での探索を進めることで、現実の地図の枚数が増えていくことに気づく。主人公は地図の世界を探索し、9つの地図の完成を目指す。

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(画像はSteam:Carta Marinaより)

 探索では主人公の行く手を阻む障害がしばしばt登場するが、現実世界の研究室で対抗手段を獲得することで、障害を駆除できる。このように、ゲームは地図の世界と研究室を行き来する形で進行していく。また、地図の世界で町人に話しかけると、サイドクエストが発生する。ゲームプレイは基本的にメインストーリーに忠実に進行するが、プレイヤーの思うがままに冒険することも可能だ。

 地図の世界での怪物の姿や人々の生活知識、人々の日々の暮らしの描写は16世紀の北欧の当時の状況に準拠している。ゲーム内でのさまざまな寄り道は、16世紀の北欧の暮らしを詳しく知ることに繋がるだろう。

 アートワークは中世の生き物をテーマにした本を製作しているグラフィックデザイナーのオカモトレイコ氏が手がけており、ゲーム内の地図は実在する「Carta Marina」をリデザインしたものとなる。

 音楽は『ゼルダ無双 厄災の黙示録』『ゼノブレイド3』に作曲やオーケストラ監修、コーラス監修などで携わる八木遼太郎氏が担当する。作品のアートワークや設定にあわせて、本作には16世紀の音楽の歴史と雰囲気をくみつつ、現代の要素を盛り込んだ音楽が提供されるという。

 本作を手がけるインディーゲームスタジオのFuroshiki Lab.は2018年に設立され、これまでに2本のアドベンチャーゲームを開発している。2021年には複数の会話の内容を瞬時に判断・理解し、正しい選択をし続けることでコンボを繋いでいくアクションノベルゲームアドベンチャー『1f y0u’re a gh0st ca11 me here! 』を手掛けており、多岐にわたる職業のクリエイターで構成されている組織となっている。

 本作は将来的により知識を洗練させ、「大学などの教育機関でゲームが使用される」など教育機関との連携を目指している。開発にあたって、本作の監修を行える実在する「Carta Marina」に詳しい大学機関および人物を探しているそうだ。

 クラウドファンディングの支援はリワードは3000円以上でゲームのSteamキークレジットに支援者として名前を掲載する権利が貰えるプランが用意されており、このほかにもゲームの元案となった地図「Carta Marina」のA2サイズのポスターやゲーム内に自身の名を登場させる権利、商用以外で自由に使用できるオカモトレイコ氏特製の似顔絵などの特典が用意されている。

 興味がある読者はぜひクラウドファンディングキャンペーンに参加しよう。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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