センス・オブ・ワンダーナイトは、優れた作品に贈るアワードを発表し、影から影へと飛び移るゲーム『SCHiM』がグランプリを受賞した。
「センス・オブ・ワンダーナイト」は、「見た瞬間、コンセプトを聞いた瞬間に誰もがはっと、自分の世界が何か変わるような感覚」=「センス・オブ・ワンダー」を引き起こすようなゲームのアイデアを発掘することを目的とした企画。
ファイナリストに選ばれたインディーゲーム開発者に作品をプレゼンテーションする機会を提供し、そのなかからオーディエンスの反応によってアワードを決める。今年で15回目を迎える。
今回は、最高賞となるAudience Award Grand Prix(オーディエンスアワードグランプリ)は、影から影へと飛び移るゲーム『SCHiM』が受賞した。さらに『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』が準グランプリを受賞した。
今年のセンス・オブ・ワンダーナイトの受賞作は以下のとおり。
■Audience Award Grand Prix(オーディエンスアワードグランプリ)
『SCHiM』(Extra Nice、オランダ)■Audience Award Semi-Grand Prix(オーディエンスアワード準グランプリ)
『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』(リアス、日本)■Best Technological Game Award(ベストテクノロジーゲーム賞)
『Pastry Panic (with cat)』(Yong Zhen Zhou、シンガポール)■Best Arts Award(ベストアート賞)
『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』(リアス、日本)■Best Experimental Game Award(ベスト実験的ゲーム賞)
『MORSE』(ALJO Games、英国)■Best Game Design Award(ベストゲームデザイン賞)
『SCHiM』(Extra Nice、オランダ)■Best Presentation Award(ベストプレゼンテーション賞)
『Pastry Panic (with cat)』(Yong Zhen Zhou、シンガポール)
見事、グランプリを獲得した『SCHiM』(スキム)は、影から影へと飛び移っていくパズル・アクションゲーム。
プレイヤーは物体や生き物の魂や精神といった存在「スキム」となって、切り離された自分の肉体へ、光を避けて影を渡って戻ることが目的だ。
だが、すべての影はつねに繋がっているわけではないので、ときには「鳥」や「歩く人」の影などにタイミングを見測り、飛び移る必要がある。4色に制限されたスタイリッシュなアートデザインも特徴だ。
また準グランプリを獲得した『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』は、「狐の少女」と「蛙」が不思議な世界で旅をする探索型アクションアドベンチャーゲームとなる。
このほか触覚にこだわり抜いたアーケードゲーム『Pastry Panic (with cat)』や、色眼鏡インタフェースを利用した3人プレイ用協力型2Dプラットフォーム『Rhodopsins』、実際に撮影された景観の俯瞰映像のなかで電球が移動する『IDEA』など多彩なゲームが紹介された。詳しくはセンス・オブ・ワンダーナイトの公式サイトや配信番組を確認してみて欲しい。