『サイレントヒル』や『SIREN』などの作品で知られる外山圭一郎氏が率いるBokeh Game Studio(ボーカゲームスタジオ)は、製作スタッフのひとりであるプログラマーの松下達也氏へフォーカスしたドキュメンタリー映像を9月29日(木)に公開した。同スタジオでは、アジアの風景を舞台に人へ擬態した異形のモンスターが登場するホラーゲーム『野狗子(やくし): Slitterhead』を開発中だ。
1992年生まれの松下氏は、子どもの頃に遊んだ『サルゲッチュ2』がきっかけでゲームクリエイターを目指し、2017年にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)社内の「SIEジャパンスタジオ」へ入社した若手プログラマーである。松下氏は2021年に起きたSIEの組織再編にともなってBokeh Game Studioへ参加。映像の公開時点ではプロジェクトの中心メンバーとして奮闘しているという。
映像では当時の上司からBokeh Game Studioの立ち上げに誘われた際のエピソードを筆頭に、スタジオへの参加を決めた理由や実際の作業環境、製作における松下氏の考え方が語られた。また、映像のなかでは本作における舞台のモデルが香港である点や、最新ゲームエンジン「Unreal Engine 5」を使って開発中のゲーム画面も明らかにされている。
映像内テキストによると開発チームはユーザーテストの実施を始めており、製作は試作品をもとにクオリティを向上させていく段階へ突入しているようだ。Bokeh Game Studioの公式YouTubeチャンネルではほかにもクリエイターのドキュメンタリー映像や対談の様子が公開されているので、興味があればチェックしておくとよいだろう。