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漫☆画太郎氏が古典文学をリメイクする新連載『漫古☆知新-バカでもわかる古典文学-』が「ジャンプ+」で配信開始。冒頭からジャンプラ読者に大激怒。第1話はプロレタリア文学『蟹工船』を破壊的にアレンジして描く

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 集英社は11月10日、同社が運営する漫画アプリ「少年ジャンプ+」にて、漫画家である漫☆画太郎氏の新連載作品『漫古☆知新-バカでもわかる古典文学-』の第1話を公開した。

 同作は月間連載として毎月1話ずつ配信され、執筆時点で第1話は無料で読むことができる。

漫☆画太郎氏の新連載が「ジャンプ+」で配信開始_001
(画像は[第1話]漫古☆知新-バカでもわかる古典文学- – 漫☆画太郎 | 少年ジャンプ+より)

 漫☆画太郎氏は、1989年に「週間少年ジャンプ」に掲載された漫画作品『人間なんてラララ』でデビューしたギャグ漫画家だ。

 デビュー時から最新作に至るまでパロディーや苛烈な暴力描写、嘔吐、脱糞といった下ネタを多用するパワフルな作風が特徴のひとつ。特に近年の作品ではナンセンスギャグマンガでありながらディテールを書き込んだり、筆致感を駆使した彩色やグラデーションを活用したビジュアルを描いたりと、見ごたえのある絵作りが印象的だ。

 このたび連載を開始した『漫古☆知新-バカでもわかる古典文学-』の第1話の冒頭には、漫☆画太郎氏本人だとされる人物が登場し、「ジャンプ+」の読者に激しく叱責。劇中の画太郎氏は「漫画ばかりを読んでいるため、ジャンプラ読者がバカである」と述べている。

 そこで本作は、漫☆画太郎氏が古典文学を原作に、漫画としてリメイクした物語が描かれる。

 第1話のモチーフとなる作品は、1929年に発表された小林多喜二の小説『蟹工船』だ。

 原作の『蟹工船』は虐げられた労働者の直面する厳しい現実を描く「プロレタリア文学」の国内における代表作。カニを漁獲し、船上でカニを加工する蟹工船「博光丸」を舞台に、極度に劣悪な労働環境や貧困に苦しむ労働者を描く。

 一方、漫画☆太郎氏が描く『蟹工船』は物語の後半をダイナミックにアレンジしており、原作に登場した8本足の生物にフォーカスした新たな『蟹工船』が展開する。その全貌はぜひご自身の目で見届けよう。

 なお、『漫古☆知新-バカでもわかる古典文学-』第1話の巻末には、解説が収録されており、原作の『蟹工船』を知らない読者も分かりやすく漫☆画太郎版『蟹工船』を楽しめるだろう。

 執筆時点で無料で読むことができるため、漫☆画太郎氏が描く古典文学で艶のあるインテリジェンスを手に入れよう。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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