スクウェア・エニックスが、アドベンチャーゲーム『ポートピア連続殺人事件』の題名を英訳した「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」という文字列を商標出願していることが明らかになった。
特許庁の公報を観察しているWebサイト「商標ウォッチ」などを経由して確認することができる。
出願日:2022-11-10
— 商標ウォッチbot (@tmark365) November 20, 2022
出願人:株式会社スクウェア・エニックス
区分:第9類(機械器具),第41類(教育・娯楽),第42類(科学・技術)
商品役務:装飾用磁石,業務用テレビゲーム機用ソフトウェア ほか100
OCRテキスト2:THEPORTOPIASERIALMURDERCASE
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『ポートピア連続殺人事件』は、ゲームクリエイターの堀井雄二氏が手がけ、1983年に発売されたアドベンチャーゲーム。また1985年にはファミコンに移植されて発売されている。
主人公の刑事とその相棒のヤスが「サラ金会社の社長の殺人事件」を捜査する内容で、捜査を進めていくと第二、第三の殺人事件が起こり、連続事件に発展する。
オリジナル版は、日本におけるミステリーアドベンチャーゲームの先駆的な作品として知られ、さらにファミコン移植版は「ファミコン初のアドベンチャーゲーム」であり、大ヒットを記録した。
今回は、『ポートピア連続殺人事件』の題名を英訳した「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」という文字列が日本の特許庁に11月10日付けで商標出願されていたことが判明した。なお「ポ-トピア連続殺人事件」という日本語タイトルのほうはすでに商標登録されている。
『ポートピア連続殺人事件』はこれまで海外で発売されたことがなく、正式な英語版のタイトルは存在しない。ただし、タイトルをそのまま英訳した「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」は海外の一部ゲームファンに一定の知名度があり、英語版Wikipediaにも登録されている。
背景には『ポートピア連続殺人事件』が日本のアドベンチャーゲームにおいて重要タイトルであるほか、海外でも人気を誇る小島秀夫監督が「『ポートピア連続殺人事件』に衝撃を受けた」としばしば公言している点などが要因としてあると考えられる。
なお、商標は第三者に登録されることを避けるために出願される場合や、将来的に利用する可能性を見越して出願する場合もあり、必ず市場で展開される製品やサービスに繋がるというわけではない。「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」がどのような目的で出願されたのかは、現時点では不明だ。
出願日:2022-11-10
— 商標ウォッチbot (@tmark365) November 21, 2022
出願人:株式会社スクウェア・エニックス
区分:第9類(機械器具),第16類(紙),第28類(おもちゃ) ほか1
商品役務:装飾用磁石,業務用テレビゲーム機用ソフトウェア,業務用テレビゲーム機用プログラム ほか125
OCRテキスト2:PARANORMASIGHT
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また「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」の商標が出願された同日には、同じくスクウェア・エニックスから「PARANORMASTIGHT」という文字列も出願されている。こちらも項目からビデオゲームに関連するものと思われるが、詳細は不明だ。