ヤマハは1月26日、ライブ配信向けの製品を展開する「AG」シリーズから、ライブストリーミングミキサーのフラッグシップモデル「AG08」を発表した。
発売は2月を予定しており、ホワイト・ブラックでの2色展開となっている。
AG08は、ライブ配信に適したさまざまな機能を搭載するライブストリーミングミキサーだ。本製品では最大ふたつまでのコンデンサー・ダイナミックマイク(XLR+TRS)を接続可能。最大で8チャンネルまでの音量を調節できる点も特徴で、AGシリーズで最高の音質を謳っている。
ネット配信での定番の選択肢となりつつあるAGシリーズということもあり、筐体には音量を調節できるフェーダー・ツマミが製品のいたる箇所へ配置されており、直感的に音量をコントロールできるという。
まずはじめに、筐体の右上へ配置された5種類のDSPエフェクトのつまみはパソコンへ一切の負荷をかけずにボーカルや楽器の音を色付け・補正・強化できるエフェクトをかけられる。チャンネル1では声を異なる性別のものやロボットボイスへと変化させるボイスチェンジャーを使用可能。また、チャンネル2では音楽配信で使えるギターアンプサウンドを再現したアンプシミュレーターを搭載しており、場面に応じてオン/オフを切り替えられる。
次に、筐体の左下には4つのエフェクトプリセットボタンが配置されており、各ボタンを押すことで設定したエフェクト・プリセットを瞬時に保存したり、呼び出したりすることも可能となっている。
例えば、DSPエフェクトで設定した女性のボイスチェンジャーとリバーブの設定をプリセットボタンに保存しておけば、押すだけでその効果をコントロールできるわけだ。
また、右下に位置する6つのサウンドパッドは、配信内で効果音を流すのに役立つボタンだ。ボタンを押すことで直感的に設定した効果音を鳴らすことが可能であり、音量もボタンの上にあるつまみで調節可能。読み込み可能なオーディオ形式はwavのほか、flacとmp3とされている。
上記の新たな機能が「AG08」には搭載されているほか、本製品を購入した人には音楽制作ソフトウェア「Cubase AI」とオーディオ制作・編集用ソフトウェア「WaveLab Cast」も同梱される。
さらに、別売りされているフットスイッチにも対応しており、接続することで足での操作も可能となるようだ。
「AG08」は、2023年2月に税込9万6800円での発売を予定している。上記で紹介されていないボタンや細かな機能については公式サイト上に詳細な説明が記載されているので、興味のある読者は目を通しておくとよいだろう。