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第二次世界大戦下の台湾を舞台に戦争や空襲の恐ろしさを表現するサバイバルアドベンチャーゲーム『台北大空襲』が本日2月16日より発売

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 台湾のアナログゲーム開発スタジオMizoroit Creative Company LTD(迷走工作坊)は、本日2月16日に2.5Dサバイバルアドベンチャーゲーム『台北大空襲 Raid on Taihoku』をSteamにて配信開始した。

 本作は日本語にローカライズされており、価格は2800円(税込)、美術設定集とオリジナルサウンドトラックが含まれたデラックス版が3950円(税込)となっている。また、発売開始から1週間の間、10%オフの価格で購入可能となっている。

 本作は台湾で話題になったボードゲーム『台北大空襲』をベースに開発されたゲームで、舞台となるのは第二次世界大戦末期、日本統治下の台北。プレイヤーは空襲で記憶を失った主人公である「清子」として、台湾犬「クロ」と共に戦乱の街から生き延びる物語となっている。

 ゲームは主に自由に探索しながらアイテムを収集する「セーフゾーン」と、さまざまなキャラクターと協力して空爆などといった危機を乗り越えていく「デンジャーゾーン」に分かれる。

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 『台北大空襲』は、昨年のSteam Nextフェスで体験版を公開した後、プレイヤーからのフィードバックを参考に改良を重ねたとのこと。プレイヤーに「戦争の無力さ」をより一層、感じてもらえるよう、セリフやプロットを一から調整し直したそうだ。

 ゲームプロデューサーである張少濂(ジャン・シャオリエン)氏によると、米国の空爆は太平洋戦争における日本と台湾の共通の記憶であり、制作チームも日本人プレイヤーの気持ちを非常に気にかけていると述べている。

 また、台北大空襲は台湾・日本両国の歴史に関わるものであり、慎重に取り扱う必要があると考えているとのこと。台湾では空襲に関する文献を含んだ書籍がほとんど無く、公式または民間による記念活動なども無いため、PCゲームの前身にあたるボードゲーム時代から、台湾各地の日本統治時代の建物をめぐり取材を重ねたそうだ。

 歴史を学ぶ上でも貴重な作品になりそうな本作。気になる方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。


プレスリリースの全文は以下のとおり。


台湾発サバイバルアドベンチャーゲーム
『台北大空襲』本日2月16日Steamにて発売!

第二次世界大戦下の台湾を描いたゲーム『台北大空襲』が本日2月16日より発売_004

 台湾のアナログゲーム開発スタジオMizoroit Creative Company LTD(迷走工作坊)は、

本日2023年2月16日に2.5Dサバイバルアドベンチャーゲーム『台北大空襲 Raid on Taihoku』をSteamにて配信開始
しました。日本語にローカライズされており、価格は2,800円で、美術設定集とOSTが含まれたデラックス版が3,950円です。また、発売開始から1週間の間、10%オフの価格にてお買い求め頂けます。

『台北大空襲』Steamストアリンク:
https://store.steampowered.com/app/1901950/_Raid_on_Taihoku/

『台北大空襲』予告トレラー:https://www.youtube.com/watch?v=yNfTwjoeJ9

・『台北大空襲』について

 台湾で話題になったボードゲーム『台北大空襲』をベースに開発されたゲームで、本作の舞台となるのは第二次世界大戦末期、日本統治下の台北です。1945年5月31日、アメリカ軍の空襲を受ける台北で、記憶を失い台北城をさまよう少女がいました。彼女の名は林清子。台北州立台北第一高等女学校(現:台北市立第一女子高級中)の生徒です。プレイヤーは清子となって、台湾犬のクロと共に記憶を取り戻しながら、過酷な戦渦で生き残る方法を探していきます。戦闘機による爆撃から逃れるなかで、生き残った人々の悲しみや葛藤に遭遇します。そして清子は、選択がもたらす結果に直面することになります。

・『台北大空襲』リリースへの開発陣の想い

 『台北大空襲』は、昨年のSteam Nextフェスで体験版を公開した後、プレイヤーからのフィードバックを参考に改良を重ねました。プレイヤーに「戦争の無力さ」をより一層、感じてもらえるよう、セリフやプロットを一から調整し直しました。

 ゲームプロデューサーである張少濂(ジャン・シャオリエン)さんによると、米国の空爆は太平洋戦争における日本と台湾の共通の記憶であり、制作チームも日本人プレイヤーの気持ちを非常に気にかけていると述べています。制作チームは日本人プレイヤーの考え方を理解するため、国立台湾大学日本語学科の亀田俊和教授をはじめ、同じく台湾大学中国語学科の留学生、山田高汰さんなど多くの日本人を招き、実際にゲームを体験してもらいました。

 亀田教授は秋田県出身で、台湾で6年間仕事をしており、故郷の秋田県にある土崎港もかつて戦争で空襲を受けました。本作のゲームについては、学者の立場からご意見をいただきました。

亀田教授のインタビュー:清子より〇〇の方が好きなんだ!

また、山田さんは4年近く台湾に留学しており、現在も台湾の都市部では日本統治時代の名残を感じることがあるそうです。彼は、戦時中被害が大きかった沖縄県出身であることもあり、日本人がかつて本当に台湾にいたことを実感することで、より 2つの地の深い歴史を感じることがあると語りました。本作を通じて、今まで知らなかった当時の物語を知ることができて勉強になったとも語りました。

山田さんのインタビュー動画:日本人もびっくり!「台北大空襲」にこんなものが!

亀田教授と山田さんがいる国立台湾大学は、昭和3年に設立されました。かつては、「台北帝国大学」と呼ばれ、9つあった日本の帝国大学の1つでした。その附属病院である「帝大病院」もゲーム内に登場しています。本作では、プレイヤーに戦争の恐ろしさや悲しみをよりリアルに体験して頂くため、当時の街並みや状況を鮮明に再現しようと心がけています。

更に、台北大空襲は台湾・日本両国の歴史に関わるものであり、慎重に取り扱う必要があると考えています。台湾では、空襲に関する文献を含んだ書籍がほとんど無く、公式または民間による記念活動なども無いため、PCゲームの前身にあたるボードゲーム時代から、台湾各地の日本統治時代の建物をめぐり取材を重ねてきました。また、プロデューサーの張さんはこれまで、広島平和記念資料館、鹿児島知覧特攻平和会館、千鳥ヶ淵戦没者墓苑、そして大阪・福岡・岡山など米軍による空襲を受けた地に直接、積極的に足を運びました。そこで、日本人の方々が、どのような心境で日本で起きた歴史を追想しており、またどのような姿勢で制作に取り込むべきかを学ぶ機会になりました。

『台北大空襲』は、Mizo Games、Fun2 Studioが開発しており、LOFTSTAR ENTERTAINMENT INC.が発売しているPCゲームで、本日2月16日にSteamにてリリースします。興味をお持ちの方はぜひウィッシュリストに追加してください!ゲームの最新情報についても、どうぞお見逃しなく!

・ゲーム情報

タイトル

台北大空襲 Raid on Taihoku

ジャンル

2.5D サバイバルアドベンチャー

プラットフォーム

Steam

発売日

2023年2月16日

Steam store

https://store.steampowered.com/app/1901950/_Raid_on_Taihoku/

価格

通常版:2,800円

デラックス版:3,950円

対応言語

日本語、中国語(繁体字)、英語

トレイラー動画

https://www.youtube.com/watch?v=yNfTwjoeJ9

デベロッパー

Mizoriot Creative Company LTD.、Fun2 Studio

パブリッシャー

LOFTSTAR ENTERTAINMENT INC.

公式サイト

https://rot.softstargames.com.tw/

公式Twitter

https://twitter.com/mizoriot_JP

公式Instagram

https://www.instagram.com/mizo_games/

会社

Mizoriot Creative Company LTD.

連絡先

mizoriot8@gmail.com

担当者

張少濂、鄭筱琪

対応言語

日本語、中国語、英語

ライター
『プリパラ』、『妖怪ウォッチ』ありがとう。黙々とゲームに没頭する日々。こっそりと同人ゲーム、同人誌を作っています。ネオ昭和ビジュアルノベル『ふりかけ☆スペイシー』よろしくお願いします。
Twitter:@zombie_haruchan

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