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悪人の頭の中をお花畑に変えるゲーム『MINDHACK』のサウンドトラックが発売開始。tofubeats氏への客演やT-STONE氏のプロデュースなどで知られる小鉄昇一郎氏が手掛ける

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 VODKAdemo?は4月22日、悪人の頭の中をお花畑に変えるゲーム『MINDHACK』のサウンドトラックを発売し、あわせてサウンドトラックの楽曲を使用したDJミックスをYouTubeに公開した。

 価格は1000円(税込)で、1500円(税込)のゲーム本編とサウンドトラックを同梱したバンドルは10%オフの2250円(税込)となる。

 『MINDHACK』は主人公である天才ハッカー「先生」として悪人の頭の中をお花畑に変えるテキストアドベンチャーゲームだ。ディストピア世界を舞台に、プレイヤーはスーパーコンピュータや警備隊と協力し、タイピングゲームで悪人たちの人格をハッピーに書き換えていく。

 作中にはギャングのヘッドを務めるウニ、カルト宗教の信者、異星からやってきた怪生物といった個性的な悪人たちが登場しており、キュートなビジュアルとディストピアらしい不穏な世界観が特徴となっている。

 なお、ゲームは開発中のゲームをテストを兼ねてリリースする早期アクセス版として配信されており、記事執筆時点でゲームの序盤から中盤となるチャプター3までのシナリオをプレイ可能だ。

『MINDHACK』のサウンドトラックが発売開始_001
(画像はSteam:MINDHACKより)

 本作のサウンドトラックを手がける小鉄昇一郎氏は香川県を拠点とするミュージシャンだ。ヒップホップハウスなどを中心としたソロ名義でのトラックメイクやバンド「ピクニック・ディスコ」での活動のほか、MikikiCINRAなどに寄稿する執筆業、ミュージックビデオなど幅広い活動を行っている

 代表的な作品としては同郷のラッパーであるT-STONEの楽曲「Let’s Get Eat」のプロデュースやtofubeats氏が運営するレーベルHIHATTからリリースしたEP『Ge’ Down EP』、同じくtofubeats氏のアルバム『REFLECTION』の収録曲「VIBRATION」への客演などが挙げられ、Twitterにふと投稿するシュールな冗談にも要注目だ。

 『MINDHACK』のサウンドトラックはトレーラーにも使用されているキュートな電子音を使用したジューク/フットワーク風の楽曲「HAPPY HACKING」や、いわゆる“808”と呼ばれるサブベースを基調とした「IF THOU ART HUMAN」など、ゲームのサウンドトラックではあまり見られないスタイルが印象的だ。

 軽快なギターと声ネタが心地よいトラップスタイルの「THE OFFICE」やファンキーでかわいいブレイクビーツ「SUKIMA」、ノイジーでビットクラッシュした電子音と立体的な位相感でダークなテンションを演出する「HA HA HA」、トラップスタイルのドラムパターンをインダストリアルに再構築した「THE FATAL ERROR」など、キュートな雰囲気とシリアスな緊張感が交互に顔を出す『MINDHACK』にマッチした音楽になっているだろう。

 また、サウンドトラックの楽曲からは、小鉄昇一郎氏がこれまでに手がけてきた楽曲に通ずる手つきやフェチズムも感じられる。同氏の楽曲は各種サブスクリプションサービスやbandcampなどでも配信されているため、『MINDHACK』のサウンドトラックが気に入った方はぜひチェックしていただきたい。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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