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都市伝説にまつわる怪異を調査・解体するホラーゲーム『都市伝説解体センター』の試遊で見えてはいけないモノの世界を見てきた。SNSでの噂集めや不思議なものが視えるメガネを駆使して、都市伝説の正体を暴け【Bitsummit Let’s Go!!】

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 7月14日(金)から7月16日(日)にかけて京都市勧業館みやこめっせにて開催中のインディーゲームの祭典「Bitsummit Let’s Go!!」にて、集英社ゲームズは都市伝説の怪異に対応していくホラーアドベンチャーゲーム『都市伝説解体センター』を出展しており、同ブースにて試遊が体験できる。

 『都市伝説解体センター』はPC(Steam)向けに現在開発中で、発売日は未定。今回は会場にて一足先に本作の試遊を体験したため、そのレポートをお届けする。

都市伝説にまつわる怪異を調査・解体するホラーゲーム『都市伝説解体センター』試遊レポート【Bitsummit】_001

 今回の試遊では、ゲーム序盤の約15分間をプレイすることができる。物語は主人公の女子大生・福来(ふくらい)あざみがとある怪異らしきものに遭遇し、ピンチに陥っている場面から始まり、そこから時間をさかのぼって彼女が都市伝説解体センターで仕事をするようになった経緯が語られていく。

都市伝説にまつわる怪異を調査・解体するホラーゲーム『都市伝説解体センター』試遊レポート【Bitsummit】_002

 アルバイトを探していた福来あざみは、冒頭の事件の48時間前に都市伝説解体センターがあるという洋風建築の建物を訪れていた。案内に沿ってエレベーターに乗り、地下4階へと降りたあざみは、そこで都市伝説解体センターのセンター長である車椅子に乗った男・廻谷渉(めぐりや あゆむ)と出会うこととなる。

 廻谷はあざみの持つ「不思議なものを見る力」について言及し、自分も同じ能力があることを告げたあとで、その力のピントを合わせるための仕事道具として、あざみにとある「メガネ」を渡す。そして廻谷は、事務所の中にとある案件資料を隠してあるので、それをあざみに探し出すように伝える。

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都市伝説にまつわる怪異を調査・解体するホラーゲーム『都市伝説解体センター』試遊レポート【Bitsummit】_004

 ここまでの時点ですでに、本作の会話シーンにはドット絵で描かれた一枚絵やバストアップ絵が何パターンも登場しており、しかもしっかりとアニメーションまでつけられているので驚嘆した。本作のグラフィックは色数の少ないドット絵で構成されているが、チープさは感じさせず、むしろかなりリッチな印象だ。

 さてここから操作可能となるのだが、最初は調査をしても手掛かりがまったく見つからなかった。しかし廻谷に話しかける中で「メガネ」をかけてみなさいという流れとなり、そうしてみるとそれまでは見えなかった影のようなものが資料を指し示しているのが見えるようになったため、これで無事資料を見つけられた。

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 廻谷に資料を渡すと正式に都市伝説解体センターへの採用が通知され、仕事を始めていく運びとなった。ここからは廻谷の指示で、同じく都市伝説解体センターに勤めるジャスミンというあだ名の女性と合流し、彼女の運転する車に乗りつつSNSを使った調査を始めていくこととなる。

 廻谷によると都市伝説を生み出すのは人の噂であり、噂についた尾ひれ背びれが新たな都市伝説を生み出すこともあるとのことだ。話の流れからして、ひいてはそれが実際の怪異に変わっていくということもあるのだろうか。SNSはまさにあることないことが呟かれる場所であり、噂を集めるにはうってつけというわけだ。

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 SNS調査では話題となっている怪異に関する発言を調べ、そこから広がる人々の噂や発信源にかかわるキーワードなどを調べ、手がかりを集めていく。SNSの投稿は、ひとつひとつを調べるたびにキャラクターのリアクションも用意されており、かなり作りが細かい印象だ。

 今回は、SNS上でバズっていた「変な男」の投稿を調べていくこととなり、それに関連した投稿から発信者の情報に関するキーワードを検索していくと、やがてその発信源となった人物が、あざみの知人によるものであったことが明らかとなり、そのシーンを終えたところで試遊は終了となった。

 おそらくはこのあとで、あざみは現地の調査へと向かうこととなり、そこから今回の冒頭にあった、怪異らしきものに襲われるシーンへとつながっていくのだろう。試遊時間はわずかだったものの、引き込まれるような現代ホラー世界の不気味さや、作りこまれたドットアニメーションからは、本作の作りの良さを感じとることができた。

都市伝説にまつわる怪異を調査・解体するホラーゲーム『都市伝説解体センター』試遊レポート【Bitsummit】_008

 本作を開発しているのは、スマートフォン向けのショートミステリーアドベンチャーゲーム『和階堂真の事件簿』の開発で好評を得た墓場文庫だ。『和階堂真の事件簿』は現在、Nintendo Switch版とPC(Steam)版が開発中で、Bitsummit Let’s Go!!ではパブリッシャーであるROOM6のブースで同作も出展されている。

 Bitsummit Let’s Go!!では『都市伝説解体センター』と『和階堂真の事件簿』をそれぞれ試遊することで、2枚の絵が合体するコラボステッカーのプレゼントもあるので、気になった方はそれぞれのブースを回ってみるとよいだろう。

都市伝説にまつわる怪異を調査・解体するホラーゲーム『都市伝説解体センター』試遊レポート【Bitsummit】_009

 このほか集英社ゲームズのブースでは、異能を駆使して戦うデッキビルドRPG『SOULVARS』、2人パーティを組み塔の試練に移動ローグライクカードゲーム『ハテナの塔』、コンボをつないで戦うパズル風デッキ構築型バトルゲーム『ANTHEM#9』、最大25人でプレイ可能なクラフトサバイバルゲーム『PROJECT SURVIVAL』も出展中となっている。

 『都市伝説解体センター』はPC(Steam)向けに現在開発中で、発売日は未定となっている。

 7月14日(金)から7月16日(日)にかけて京都市勧業館みやこめっせにて開催中のインディーゲームの祭典「Bitsummit Let’s Go!!」では、集英社ゲームズのブースにて『都市伝説解体センター』の試遊が可能だ。現地を訪れる予定のある方はこの機会に本作をチェックしてみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。『勇者のくせになまいきだ。』シリーズの代表的プレイヤーとして名を馳せたツルハシの化身。 10代の頃、メックシューターゲーム『ファントムクラッシュ』とその続編『S.L.A.I.』の世界にハマり、 ディスプレイ越しに見た2071年に帰るべく日々を生きる。TCGとボードゲームも好物。
Twitter:@Dump29

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