Adult Swimは7月22日、『カウボーイビバップ』や『サムライ・チャンプルー』『スペース☆ダンディ』を手がけた渡辺信一郎氏が監督を務める新作アニメ『ラザロ』を発表した。
イベント「Adult Swim Festival On The Green」で発表され、カートゥーンネットワークの大人向け放送帯・Adult Swimの土曜夜の放送枠「Toonami」にて放送される。
『ラザロ』の物語の舞台は2052、脳神経学博士・スキナーの開発した万能薬・ハプナにより、人類は病気と苦痛から解放され、世界は前例のない平和な繁栄の時代を迎えた。しかし、ハプナが正式に導入され3年後、スキナーはハプナの有効期限は短く、摂取したものは3年後に死亡することを突如発表する。
そこで、世界中から集められた5人のエージェントからなる特別任務部隊「ラザロ」が発足し、スキナーを捉えワクチンを作り出すべく奮闘することとなる。
公開されたトレーラーでは登場キャラクターや近未来SF風の世界観のほか、スタイリッシュなアクション、軽快な音楽が確認でき、渡辺信一郎氏が得意とするハードボイルドな作風が伺える。
アニメーションはアニメ版『チェンソーマン』も記憶に新しいMAPPAが担当し、アクションシーンの監督として『ジョン・ウィック』の監督であるチャド・スタエルスキ氏が参加する。
渡辺信一郎氏の作品といえば映像のみならず音楽のセンスにも注目が集まるなか、本作ではトリップホップやワールドミュージックに影響を受けたエレクトロニカなどを手がけ、ロンドンのレーベル・Ninja Tuneなどから作品をリリースするBonoboがトレーラーの劇伴を手がけている。
また、宇多田ヒカル『BADモード』の共同プロデューサーやアシッドベースが穏やかにに鳴り響く約12分の楽曲「Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺りー」により国内でも話題を呼んだプロデューサー/トラックメーカーのFloating Pointsも音楽を担当。
さらに、イギリスのレーベル・XLやフライング・ロータスが主宰するBrainfeederなどから作品をリリースし、ジャンルを超えて幅広く活動するジャズ・サックス奏者のカマシ・ワシントンも本作のサウンドトラックを手がけているという。
いずれのミュージシャンもジャズをベースにテクノやヒップホップ、エレクトロニカといった他ジャンルとのクロスオーバーを行っており、渡辺信一郎氏が手がける“最新作”にマッチした楽曲に期待できそうだ。