開発者のLucas Pope氏は日本時間の8月9日(水)、『Papers, Please』が10周年を迎えたことを報告した。これにあわせてSteam版をはじめとするセールが開催されているほか、ブラウザで遊べる新作ゲーム『LCD, Please』が公開されている。
『Papers, Please』は架空の国家「アルストツカ」にて、不正な入国を防ぐ入国審査官として働くシミュレーションゲーム。ゲームの中では入国希望者を相手に、パスポートの内容をはじめとする書類をチェックする。業務中はリアルタイムに時間が進んでいき、報酬は対応できた人数に応じて支払われるため、なるべくスムーズに業務を遂行しなければ家族を養っていけなくなってしまう。
日が進むごとに入国審査のルールは複雑化。さらに巧みに書類を偽造して入国を試みる者、賄賂をちらつかせる者、同情を誘うような事情を訴える者などプレイヤーに判断を迫るシーンが次々に訪れる。2013年に発売されたPC(Steam)版では、これまでに5万5000件以上のレビューを集め「圧倒的に好評」と、高い評価を獲得してきた。
このたび、本作や『Return of the Obra Dinn』といった作品で知られるLucas Pope氏は『Papers, Please』が10周年の節目を迎えたことを報告し、全プラットフォームで1.99ドルとなるセールを開催するとアナウンスした。
参考までに、Steam版は日本からも80%オフの196円で購入できるようになっている模様だ。またスマートフォン版は日本国内向けのApp Storeで300円、Google Playでは280円でそれぞれ販売している。
"Papers, Please" is 10 years old today! Hell of a time slip.
— Lucas Pope (@dukope) August 8, 2023
Thank you to everyone that's supported me and my games over the last decade.
* $1.99 sale, all platforms
* Goods + soundtrack
* Donation to https://t.co/CkHb6cGi5u
* New de-make: LCD, Pleasehttps://t.co/xBO2oPXQdT pic.twitter.com/ZNazmn570P
また、itch.ioではブラウザから遊べる10周年記念作品『LCD, Please』が公開中。こちらは『Papers, Please』本編を簡略化したような内容で、レトロな携帯型ゲーム機風のデザインが特徴。簡易的ではありながら、訪れた入国希望者の顔や名前、出身地をチェックして入国許可を出すおなじみのゲームプレイが楽しめる。
ハードモードでは、ポスターと顔が一致した場合は入国を拒否しなければいけない「指名手配犯」や、顔や発言を再確認できなくなる「VIP」などの追加ルールも登場。さらに歯ごたえのある体験となることが予想されるため、熟練の入国審査官を自負する方はぜひ挑戦してみよう。