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『LIMBO』『INSIDE』のゲームプレイデザイナーによる謎の新作『Cocoon』が海外レビューで超高評価をマーク。「世界の中にある世界を行き来するカブトムシが主人公」という難解な作品

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 過去に高評価を受けた『LIMBO』や『INSIDE』のリード・ゲームプレイデザイナーJeppe Carlsen氏の最新作『Cocoon』が現地時間9月29日にリリースされる。海外では発売を目前にメディアによる先行レビューが解禁されているが、27メディアによるレビューで平均89点(100点満点)を記録し非常に高く評価されていることがわかった。

 『Cocoon』はCarisen氏が2016年にPlaydeadを去って開発を進めた作品で、海外メディアPush Squareの取材によれば「多数の世界をいかにしてひとつのゲームに融合させるか」がコンセプト。複数あるオーブ状の世界を行き来するカブトムシが主人公という独特な設定にはじまり、そのオーブ自体をさまざまな能力があるキーアイテムとしても設置して使用できるなど、かなり言葉で説明するには難しい要素をいくつも有する作品となっている。

※2022年に公開されたゲームプレイ映像。オーブからオーブへと世界を移動し、さらにオーブ自体もさまざまな効能を持つ。

 『Cocoon』の海外レビューではEurogamerとGamesRadar+、Gamereactor UKの欧州メディア3社が100点満点のスコアを与えた。Eurogamerは本作のパズル要素を非常に高く評価しており、5~6時間で一周が終わる短く「まったく苦痛のない」ゲームであるとしながらも、驚くほどの濃密な体験ができる作品だと評価した。

 このほかにも大手エンタメメディアIGNは、「『Limbo』と『INSIDE』のアイディアに基づいて構築されているが、そのどちらとも異なる、心を揺さぶるような”世界を歪ませる冒険”」が楽しめると90点をつけた。最低点である70点を付けたHardcore Gamerも、本作には満足のいくパズルデザインやボスとの戦闘、キャラクターがさまざまな世界を冒険するシンプルな楽しみがあるとしている。

 このほか点数を付けてはいないが、老舗の独自路線ゲームメディアRock,Paper,Shotgunは「普段パズルゲームに興味はなかったがずっと夢中にさせられた」とコメント。また大手ゲームメディアPolygonも「楽しくてありえない経験」と評している。

 Geometric Interactiveが開発、アンナプルナ・インタラクティブより販売される『Cocoon』の対象プラットフォームは、PS5/PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Nintendo Switch、PC。ゲームパスにも対応予定となっている。遊ぶ方が悲鳴を挙げそうなほど豊作となっている2023年のビデオゲームだが、インディー好きならチェック必須の作品となりそうだ。

編集
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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