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プレイヤーの選択によりオリジナルの西部開拓時代を築きあげるヘビー級の対戦型ボードゲーム『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』11月上旬に日本語版が発売

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 10月12日、株式会社ホビージャパンより線路開拓『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』の日本語版が11月上旬に発売されることが発表された。
 プレイ人数は2人から5人

 全12ターンにわたり展開される本作は、1ターン最大90分ほどかかり、価格は17600円(税込)とかなりのヘビー級の作品であることが伺える。

 ゲームデザイナーには、原作『チケット・トゥ・ライド』を開発したアラン・R・ムーン氏にくわえ、人類を脅かす伝染病を治療するためにプレイヤー同士が協力するボードゲーム『パンデミック:レガシー』を手がけたマット・リーコック氏とロブ・ダヴォー氏が記載されている。

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 2004年にデイズ・オブ・ワンダー社から発売されたボードゲーム『チケット・トゥ・ライド』は、2004年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、PC版やアプリ版も含め多くのシリーズ作品が制作されている人気作だ。

 本作は、原作をもとにさまざまなストーリー分岐やルールが追加されるような要素が加えられたレガシーバージョンにあたる。

 ここで言うレガシーとは、「プレイヤーの選択によってゲーム性が変わる」「ルールが変更される」「その後の展開が変わる」などといった要素が加わったものである。
 同じセッションが二度と再現できないという点では、「レガシー」がついた作品は唯一無二のプレイ体験を提供してくれることだろう。

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(画像はホビージャパン公式Xアカウントより)

 本作は、1800年代後半のアメリカを題材とした対戦型のボードゲームだ。

 ゲーム開始時点では1865年のアメリカ西海岸が舞台となっており、全12ターンにわたってゲームが展開される。

 増加し続ける人口の需要を満たすため、プレイヤーはそれぞれ鉄道会社を設立し、流通経路である線路をより多く確保し資金(ポイント)を獲得することが目的となる。

 主な目的は、自身の所有する鉄道会社の「色付き機関車」を「色付きカード」に該当する色の線路に配置し、流通経路を確保することだ。

 鉄道マスの数と、それに該当する同じ色の「色付きカード」を消費することで限りある機関車を配置し、色のついた線路を確保して町と街を繋ぐことができる。

 プレイヤーはそれぞれ「〇〇村と〇〇街を繋ぐ」などの「目的カード」を隠し持っており、密かに目的を達成することでより多くのボーナスポイントを獲得することが可能だ。

 この「目的カード」は自身のドローフェイズに獲得でき、新たな目的を入手することもできる。

 最初は1865年から始まり、全てのプレイヤーがフェーズを終わらせることで全12回に渡りターンが進行していく。

 ターン数が増すごとにプレイヤーが所有する機関車の数が増えていくので、最初はシンプルなゲームだが、進行度により「目的カードに沿ってどこの線路を優先的に確保するべきか」考える余地がうまれ、戦略性が増していくシステムだ。

 また、原作『チケット・トゥ・ライド』との相違点として「大都市マス」が存在している。
 ここに線路を敷くことで「色付きカード」をドローできる利点がある。

 これは西部開拓期、アメリカ西海岸から流通が発展していく様子をゲームシステムにより再現している粋な演出だ。

 基本的な流れはそれだけでターンが巡るのだが、山札の中には「イベントカードを引く」と書かれたカードが複数枚含まれており、このカードが本作のプレイ体験に彩りをもたらしてくれる。

 「イベントカード」の中にはゲーム性をも覆すルールの追加や、想像を絶する衝撃の展開が含まれているという。その内容は、ぜひプレイヤーの目で確かめてほしい。

 これらのシンプルなゲームシステムとストーリードリブンのプレイ体験を重視したイベントカードが融合した結果、本作は一度しか体験できない「あり得たかもしれない西部開拓期」を創造し体験できるユニークなボードゲームとなっている。

 また、本作はゲームの進行に応じて「フロンティアボックス」が開封される。 
 それぞれフロリダ、カリフォルニアなど8つのボックスが用意されており、この中には新たなルールやグッズが含まれており、12回のキャンペーンが終わった後も「フロンティアボックス」を開封することで新たな地でゲームを続行することができる。

 余談だが、10月5日から8日にかけてボードゲーマーのためのボードゲーマーによる夢のボードゲーム祭典「エッセン・シュピール2023」が10月5日から8日にかけてドイツのエッセンで開催され、全国100カ国以上から147000人の訪問者が訪れ、1800以上の作品が展示された。

 ホビージャパンの公式Xアカウントによると、式場で『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』のブースに長蛇の列ができていた様子がアップされていた。

 この祭典には日本で制作された作品も多数出展され、ボードゲーム界隈の熱量の高さを感じさせる。

 『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』の日本語版は11月上旬に発売予定。
 商品予約ページより、10月24日まで10%オフの15840円(税込)で予約購入が可能となっている。

 秋の夜長に、あなただけの「西部開拓時代」を築き上げてみてはいかがだろうか。

 以下、プレスリリース全文。


『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』日本語版発売のご案内

 株式会社ホビージャパン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:松下大介)は、2004年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作『チケット・トゥ・ライド・アメリカ』をベースとした、前回の結果を引き継いでプレイするキャンペーンゲーム『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』日本語版を11月上旬に発売いたします。

時は19世紀後半、アメリカがにわかに景気づいている時代 ――

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 【ストーリー】
 増加する人口の需要を満たすため、新たな鉄道会社がしのぎを削っています。
 商人、役人、食品、商品を、ある場所から別の場所へと移動させなければなりません。
 あなたの新たな鉄道会社は、この注目すべき産業に参加する準備を整えています。

 購入したばかりの蒸気機関車の塗装は可能性と幸運に輝いており、この新たな急行網は状況を一変させるに違いありません。

 あなたは満足して新聞を開き、西部からの重大ニュースを読み始めました……。

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【『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』とは】

 あなたは北アメリカの西部開拓時代を舞台に、自らの鉄道会社の利益を上げようと努力しながら、12回のゲームにわたる旅に出ます。
 主な目的は、チケットに描かれた路線を完成させることです。
 しかし、予期せぬ出来事を乗り越え、資金豊富な競合他社に打ち勝ちたいのなら、その他の技能も身につける必要があります。

 ゲームごと、路線ごとに、より多くの収益を上げ、絶えることなく金庫室を満たしていきましょう。

 これまでの『チケット・トゥ・ライド』シリーズと同様に、ルールはすぐに理解することができます。

 しかし、より夢中になれる物語的な体験を得ることができるでしょう――ゲームを遊ぶたびに追加・変更・確定されていく要素により、あなたたちだけの「西部開拓記」が紡がれるのです!

▶ゲームの進行に応じて「フロンティアボックス」を開封します。それによって新たなルール、内容物、そしてさらなる驚きが解放されます。

▶キャンペーンの12ゲームが終わったとき、あなたのゲームは生涯にわたってプレイし続けることができる唯一無二のものとなります。

【商品情報】

 ●商品名:『チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記』日本語版
 ●価格:17,600円(税込)
 ●プレイ人数:2~5人用
 ●プレイ時間:約20~90分×12回
 ●対象年齢:10歳以上
 ●ゲームデザイン:アラン・R・ムーン、マット・リーコック、ロブ・ダヴォー
 ●内容物:フロンティアボード13枚、プラスチック製列車コマ280個、キャンペーンボックス1箱、列車カード84枚、チケット33枚、イベントカード7枚、新聞カード6枚、葉書77枚、ストーリーデッキ1組、会社ボックス5箱、フロンティアボックス8箱、車掌の道具箱1箱、ルールブック1冊、そしてさらなる発見が!

 ©2023 Days of Wonder, Inc. All Rights Reserved.

 【関連リンク】
●ホビージャパンのゲーム商品案内 https://hobbyjapan.games/
●ホビージャパン・ゲームツィート https://twitter.com/HobbyJAPAN_GAME
●ポストホビーWEBSHOP|アナログゲーム https://www.posthobby.com/hpgen/HPB/entries/3.html

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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