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『Slay the Spire』開発元の「ダンスバトル」を描く新作カードゲーム『Dancing Duelists』が配信開始。カードバトルはなんと自動で、戦闘後のピックにフォーカスした短編作品

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 シアトルを拠点とする独立系のデベロッパー(開発元)のMega Crit Gamesは10月16日、ダンスバトルがテーマのオート戦闘カードゲーム『Dancing Duelists』を配信開始した。

 配信プラットフォームはitch.ioで、価格は無料となる。

  『Dancing Duelists』は「ダンスバトル」をテーマとする自動でカードがプレイされる形式のデッキ構築型カードゲームだ。プレイヤーはピエロや謎の球体、ラジカセ、斧、花といったさまざまなビジュアルのダンサーとなり、7回勝利をして「究極のダンスデュエリスト」を目指していく。

 本作はローグライク要素のあるデッキ構築型のカードゲーム『Slay the Spire』を手掛けたMega Crit Gamesが開発しており、限られた期間でゲームを制作するゲームジャム「Jump Ship Jam」の参加作品として3週間で制作された短編作品となっている。

 音楽はファンクを中心としており、敗北時に流れるスクリュー調の楽曲など、可愛らしいムードと遊び心の演出に一役買っている印象だ。

 ゲームプレイはそれぞれ固有のデッキを持つダンサーを選択して開幕し、各プレイヤーが交互にカードを出し合うターンベースのカードバトルを自動で行う。

 勝利条件は相手のハイプポイント(HP)をゼロにすること、相手のデッキをすべてトラッシュ(除外)させること、自身のハイプポイントを50に到達させることのうちひとつを達成することとなっている。

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(画像はDancing Duelists by Mega Crit, jakecard, SneakySly, Marlowe Dobbeより)

 そして、本作では戦闘を終えるたびに提示された6枚のカードから2枚をデッキに追加し、同時にパッシブスキルを持つアイテムを提示された3つのうちひとつ獲得できる。

 キャラクターごとに異なるコンセプトのデッキを有しているため、戦闘後に実施するピックを自身のデッキにマッチしたかたちで行うことが「究極のダンスデュエリスト」への鍵となるだろう。

 なお、『Dancing Duelists』はオープンソースのゲームエンジン「Godot」の機能を試す目的を兼ねて制作されている。

 Mega Crit Gamesが「Godot」でゲームを制作する経緯としては、『Slay the Spire』や開発中のゲームで使用していたオープンソースのゲームエンジン・Unityが9月13日に発表した新たな料金システムを発表したこと挙げられる。

 実質値上げとなった料金システムの問題点はUnityの謝罪と共に修正されたいっぽう、発表時はさまざまなデベロッパーから批判が殺到。Mega Crit Gamesは9月14日に料金システムを批判する声明を投稿していた。

 また、10月10日には「ジョン・リッチティエロ氏がUnityのCEO兼社長を辞任した」という投稿に対して、「とにかく、次のゲームはGodotに移行する」と、改めてUnityからGodotに移行することをコメントにて示唆している。

 『Dancing Duelists』は無料でプレイでき、開発者はいわゆる「投げ銭」の代わりにゲームエンジン・「Godot」への寄付を推奨している。興味がある読者はプレイしてみよう。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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