個人ゲーム開発者のSomi氏は、推理パズルゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』が20%オフの640円で購入できるセールをSteamにて実施している。
『未解決事件は終わらせないといけないから』は12年前に退職した「清崎蒼」警部として、訪ねてきた若い警官と共に未解決の少女誘拐事件を終わらせる推理パズルゲームだ。プレイヤーは清崎の記憶の中にある当時の証言を繋ぎ合わせ、事件の記憶を再構成して事件の全貌を明らかにしていく。
清崎が事件当時に聞いた証言の記憶は、分断されてバラバラになり、話者すらも分からない状態になってしまっている。プレイヤーは証言の内容から話者を推測し、順序を並び替えることで事実関係を明らかにしていくのだが、最初から全ての証人と証言を思い出せる訳ではないのがポイントだ。
証言には重要なキーワードが含まれていることがある。プレイヤーがキーワードを発見すると、同じキーワードが含まれていた証言に繋げて思い出すことができるのだ。場合によっては、後から思い出した証言の内容によって前の証言の話者や順序を変えてみる必要も出てくるかもしれない。
また、パズルを完成させるために必要なのは強調されたキーワードだけではない。特定の記憶は思い出すためにパスワードが必要だが、その手掛かりは証言の内容をはじめ、聞き込み中に清崎が見た光景の記憶や証言を聞いた日時など、あらゆるところに散りばめられている。なにより重要なポイントとして、ストアページでは証言を聞いた「全員が嘘つきだった」と語られていることを忘れてはならない。
本作は『レプリカ』や『リーガルダンジョン』といった、謎解きや調査を主題としたゲームを制作しているSomi氏による作品。『未解決事件は終わらせないといけないから』に登場する「清崎蒼」警部は『リーガルダンジョン』に登場したキャラクターだが、本作は単体でも十分に楽しめる内容だ。
ドライな世界観を描いたこれまでのSomi氏の作品とは打って変わり、本作は切ないながらも謎を解く過程のひとつひとつまでが心に残るストーリーとなっている。Steamストアレビューでは「圧倒的に好評」のステータスを獲得しており、「ネタバレを踏まずにプレイしてほしい」との声も多く上がっている作品だ。
『未解決事件は終わらせないといけないから』は現在Steamにて640円で購入可能。セール期間は8月9日までとなっている。プレイ時間は2~3時間とされており、2種類のエンディングは1つのセーブデータで両方回収することが可能なので、気になった人はこの機会にぜひプレイしてみてほしい。