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約2年で利用はわずか16件…謎に包まれた「国会図書館のゲーム資料」を詳しく知れる司書と大学教員の“館内プレイ”体験レポートイベントが10月16日に開催決定。事前申込なし・先着順で誰でも聴講できる

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日本図書館協会の認定司書として活動する“格闘系司書”こと高倉暁大氏は、国立国会図書館に所蔵されているゲーム資料について「館内プレイ」を実際に利用した体験レポートのイベントを10月16日(水)20時からオンライン上で開催すると発表した。

本イベントは無料かつ事前の申し込みなしで誰でも参加可能。Zoom上での実施を予定しており、定員は先着80名としている。なお、動画は後日アーカイブとしても公開される予定だ。

「国会図書館のゲーム資料」を詳しく知れる司書と大学教員の“館内プレイ”体験レポート会が10月16日に開催_001
(画像は東京本館利用の流れ|国立国会図書館―National Diet Libraryより)

国会図書館では2022年6月から約3300点のゲーム資料を館内でプレイできるようになっている一方、2024年7月に公開された読売新聞オンラインの報道によると、約2年間で実際に利用された例はわずか16件にとどまっており、利用の目的も調査・研究目的に限定されている。

告知によると、高倉氏は横浜国立大学・教育学部で准教授を務める石田喜美氏と実際に国会図書館でゲームの館内プレイを体験してきたという。今回のイベントでは利用の申請方法や所蔵されているゲームの種類、実際の環境など分からない点が多いゲーム資料の利用について詳しく知れるようだ。

「国会図書館のゲーム資料」を詳しく知れる司書と大学教員の“館内プレイ”体験レポート会が10月16日に開催_002

加えて、体験レポートの報告後には国会図書館の担当者にインタビューして得られた情報もQ&A形式で共有されるという。

実施にあたって、高倉氏は「ゲーム資料の利用が低迷していることを批判するのではなく、今、なぜこのような状況があるのか、今度どのような展開が可能なのかを、それぞれの立場で考え、議論していくことが大切だと思っています。」とのコメントを出している。今回のイベントも議論の流れを後押しする一助になることを願っているようだ。

体験レポート「司書と大学教員が、国立国会図書館でゲームの館内プレイ利用をした話」のイベントは10月16日(水)20時からZoom上で開催される予定だ。配信ルームのURLはイベント当日に告知ページ上へ掲出されるため、興味があればブックマークに登録しておくとよいだろう。

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『新・世界樹の迷宮2』『GTFO』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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