テレビドラマ『ツイン・ピークス』や、映画『エレファント・マン』『マルホランド・ドライブ』などで知られ、その独特な作風から”カルトの帝王”とも呼ばれた映画監督、デビッド・リンチ氏が亡くなった。78歳だった。
これは、デビッド・リンチ氏の家族が現地時刻の1月16日、Facebookを通して明らかにしたもの。ほか日本ではNHKなどが伝えている
デビッド・リンチ氏はアメリカ・モンタナ州出身。大学卒業後に短編映画を制作後、1977年に長編映画のデビュー作『イレイザーヘッド』を発表した。その後の1980年の『エレファント・マン』でアカデミー賞監督賞にノミネートされ、映画監督としての地位を確立した。
また、1990年に手がけたテレビドラマ『ツイン・ピークス』は、アメリカ国内外でカルト的な人気を博し、1992年には映画版『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』も制作された。
『ツイン・ピークス』には監督だけではなく俳優としても出演。ほか、2011年には楽曲「Good Day Today / I Know」をリリース、ミュージシャンとしてソロデビューするなど、映画監督業にとどまらない多才な表現者として知られていた。
リンチ氏の家族はFacebookの声明で「彼がいなくなった今、世界には大きな穴が開いている。しかし、彼が言うように『穴ではなくドーナツに目を向けてほしい』」としている。