NHKをはじめとする国内主要メディアは、フィギュアメーカー「海洋堂」創業者の宮脇修氏が2月16日(日)に大阪市内で逝去したと伝えた。96歳であった。
高知県出身の宮脇氏は旧満州(現・中国北東部)で南満州鉄道に務めたのち、1964年に大阪・守口市で模型店「海洋堂」を創業。のちにフィギュア・造形メーカーへ業種を変えてからは、高度な造形技術と各作家のアレンジによる独創性で高く評価されている。


特に食玩菓子「チョコエッグ」に収録されたミニチュアフィギュア「日本の動物コレクション」は、担当の松村しのぶ氏による優れた造形や商品リストに含まれない“シークレット”の収録で社会現象となり、ガレージキットや食玩の業界における以後の“海洋堂デザイン”ブランドを確固たるものにした。

(画像はカプセルQミュージアム 日本の動物コレクション 1 東北/北限のサル 全11種/1回300円|カプセルフィギュア|海洋堂より)
また、宮脇氏はふるさとである高知県への強い思い入れも持っており、県内にはソフビフィギュア製造工場・ものづくり体験施設の「海洋堂スペースファクトリーなんこく」や、歴史・コレクションの展示施設「海洋堂シマントミュージアムビレッジ」が開設されている。
NHKの報道によると、宮脇氏は老衰のため亡くなったとのこと。晩年は四万十町を生活拠点のひとつに据え、子どもたちの遊び場づくりに取り組んでいたという。