コナミデジタルエンタテインメントは、3月14日(金)に配信した「SILENT HILL Transmission」にて、シリーズ最新作『サイレントヒル f』の舞台が「岐阜県下呂市金山町」であることを明かした。
本作は1960年代の日本が舞台の『サイレントヒル』シリーズ最新作。SNS上では本シリーズのユーザーからの愛称である「静岡」と絡めた反応が多数みられており、「岐阜モチーフの静岡か」「静岡は岐阜だった」などコメントが賑わいを見せていた。
配信では、本作のモデルが「岐阜県下呂市金山町」に決定した背景について、プロデューサーである岡本基氏およびストーリー担当の竜騎士07氏によって語られている。
竜騎士07氏が本作の物語を描くにあたって、『ひぐらしのなく頃に』の白川郷など、ゲームの舞台となっている「戎ヶ丘(えびすがおか)」という町を“映像として”スタッフ全員の共有認識を持ちたかったという。そこでさまざまな場所を見比べた結果、岐阜県下呂市金山町の“筋骨エリア”に決定したそうだ。
筋骨エリアは、生活と時代にあわせて家々や建物の形など、住む人によって形が変わってきたというものを肌で感じることができ、独特間のある町並みが特徴だ。竜騎士07氏はそこに焦点を当て、歴史や時代、そしてインスピレーションを感じさせるエリアとして、本作の舞台のモデルに決定したことが語られていた。


ゲーム内では、実際にスタッフが金山町に赴いて収録した写真や音をはじめ、現地のリアルな音やリアルな生活感を落とし込んでいるという。同時にそれを本作の舞台である1960年代にコンバートし、時代考証も丁寧に行いながらストーリーや舞台を作りこんでいるとのことだ。


また、本作はこれまで海外を舞台としてきた過去シリーズと異なり、初めて日本が舞台となる。和を特徴とした本作のコンセプトは「美しいがゆえに、おぞましい。」となっており、本シリーズの核であるサイコロジカルホラーとしての要素は残しつつ、和のテイストを前面に押し出した完全な「外伝作品」になっている。
今までのシリーズを遊んでいなくても新鮮な気持ちでプレイでき、逆にシリーズを遊んだことのある方ならニヤッとするような要素も含まれているとのこと。竜騎士07氏によって描かれる物語は、考察すべき謎に満ちたものとなっているそうで、ファンの方はその点でも楽しめそうだ。
また竜騎士07氏は本作の物語について、これまでの『サイレントヒル』シリーズでは、いつも女性が受難や生まれた時から気の毒な目にあっていることが多かったとコメント。本作では、ただ不幸なだけでなくその中でも自分なりの選択を葛藤しながら選べるような、自分の意志で答えを見つけらるような主人公となることも意識して物語を作成したという。
ほかにも配信内では、本作のクリーチャー・キャラクターデザインを務めるkera氏からのコメントや、楽曲を担当する山岡晃氏、稲毛謙介氏からのコメントが公開されている。