パリのルーヴル美術館は2012年春から実施していた、ニンテンドー3DSの「音声ガイドサービス」について、2025年9月に終了すること公式サイト上で明かした。以降は別のシステムに置き換わるという。
本サービスは2012年春に実装されたもので、来場者は6ユーロ(約1000円)支払うと、専用の音声ガイドソフトの入ったニンテンドー3DSをレンタルできるというもの。博物館を探索している間、3DS上には地図と位置情報が表示され、広い館内を散策するのに役立っていた。
また、ギャラリー内の美術品の前に立つことで聞ける音声ガイドも収録。収録時間はなんと30時間を超え、画像や3Dモデルを交えて、より細部まで作品を鑑賞することができた。
本作は2013年11月にニンテンドーeShopでダウンロード版『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』も3DSでリリースされ、ルーヴルの感動を自宅で味わえるとして人気を得た。
実際、本サービスは13年も続き、SNSでは話題になることもちらほら。現代では「ルーヴル美術館では3DSの音声ガイドがある」という豆知識として、多くのユーザーに知られていた。

ちなみに、『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』は3DSパッケージソフトのなかでもかなり“入手困難なソフト”としても知られている。というのも日本語パッケージ版は、2015年と2018年に東京と京都、大阪で開催された「ルーヴル美術館展」の会場限定でしか販売されたものしかなく、現在は入手不可。
「ルーヴル美術館」でも販売されていたものの、バージョンが異なり、現在本ソフトの未開封品はフリマサイトやオークションなので10万円以上の値が付くプレミア化している。
ルーヴル美術館のニンテンドー3DS「音声ガイドサービス」は9月まで利用可能だ。