BOOTH事務局は7月18日、「BOOTH」におけるAI生成作品への対応強化を発表した。
発表によると今後は「特定の作品・作家への依拠性が高い商品を出品する行為」「商品を大量・連続的に出品する行為」の監視を強化。これらの行為が確認された場合、商品の非公開化、ショップの強制非公開化、アカウント停止が段階的、または即時に行われる。
「BOOTHにおけるAI生成作品への対応強化について」を公開しました。
— BOOTH (@booth_pm) July 18, 2025
詳細はこちらをご確認ください。https://t.co/m31XgrlIzw
BOOTHはこれまでにもAI対策を施しており、2023年に公表した「AI生成作品に対する、BOOTHにおける今後の対応とお願い」では、「特定の作品・作家への依拠性が高いAI生成作品を出品しているショップに対し、全出品物を検索結果に掲載しない対応」「AI技術を活用した音声変換ツールにおいて、特定人物の権利侵害が疑われる商品に対する指摘」を行うことを明かしていた。
しかし、今回の発表ではこれらの対応が状況の改善になっていないことを明かした。これには複数の要因が重なっており、AI生成技術を用いたと思われる作品には以下の出品傾向があるからとしている。
・特定の作品・作家の学習済みモデルを用いることにより、従来の二次創作活動の程度を超えた依拠性の高い模倣行為が見受けられる
・高速に・高い再現度で・集団的に行われるため、著作権侵害の可能性を含む事例が繰り返し確認されやすい
・年齢制限商品において、隠蔽処理不足・無修正画像の登録が散見される
・著しく類似性の高い商品や、パターン化された商品の過剰な出品によって、商品の検索体験を阻害する場合がある
・一度、規約違反として措置をしても、アカウントを替え同様の行為を繰り返し行う傾向が強い
「BOOTH」はこれらの出品傾向や影響により、BOOTHのマーケットの健全性を維持することが難しくなっているようだ。
そのため、今後は前述のとおり、「特定の作品・作家への依拠性が高い商品を出品する行為」「商品を大量・連続的に出品する行為」は段階的に処罰を行う。
なお、過去に規約違反として対応されながら、別名義等で出品を行っていると判断した場合は、行為の内容にかかわらず、同様の対応を行うことを明かした。
発表全文に関しては公式ニュースにて読むことができる。