個人ゲーム開発者のオクトレイン氏は、フリーゲーム投稿サイト「unityroom」にて、ゲーム画面上に貼った「架空の広告」の収益で冒険する短編RPG『この冒険はPRを含みます』を公開している。
本作品は8月4日から10日まで行われていたゲーム制作イベント「Unity1週間ゲームジャム」にあわせたもので、“ひく”をテーマにした作品が合計253タイトル投稿されている。
ゲーム画面に架空の広告を貼り、広告収益で冒険を有利に進める短編RPGを作りました!
— オクトレイン (@octo_rain_game) August 11, 2025
ストリーマー兼勇者な女の子の冒険配信を手助けしてリスナーの注目を引くようなものにしましょう!
全編通してkawaiiが満載の #unity1week 作品です
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『この冒険はPRを含みます』は、“ちょ~っとお財布がさびしい”冒険者が始めた「冒険配信」の画面上に広告を追加したり、装備・スキルを強化したりしながらモンスター討伐を手助けする短編RPGだ。
作中では画面左側に置かれた「新規広告を探す」で新たな広告を追加でき、時間経過に応じて排出されたコインをマウスで回収すると収益に変わっていく。

得られた収益は新たな広告の追加だけでなく、冒険者の回復や最大HP・攻撃力の上昇、連撃スキルの強化にも利用できる。ただし、広告の追加や装備・スキルの強化を行うたびに、各選択肢で必要なコインの数は増えていく。
また、作中で冒険者が用いる連撃スキルは「未回収のコインの数とスキルの強化回数」で発動確率が変わるため、冒険のための回復・強化と広告による収益のバランスはうまく保たなければならない。

(画像はこの冒険はPRを含みます | フリーゲーム投稿サイト unityroomより)
本作を手がけたオクトレイン氏は、2025年2月に「講談社ゲームクリエイターズラボ」のフェロー制度を経て、“プレイヤーの歩いた軌跡が足場になる”アクションゲーム『トレイルレイル(仮)』で支援クリエイターに選ばれた実績を持つ。
今作はピクセルアーティスト「みずかき(さかな)」氏とのタッグで制作されており、ゲームの広告やPR配信を逆手に取った“目を引く”仕掛けだけでなく、キャラクターや広告の可愛らしいデザインも魅力のひとつとなっているようだ。